ワインが飲みたければ、何時でも始めてよし。ビールで渇きを潤すのは人生における恒常的な権利だと、この街の人々は思っている。

 飲む、集う、笑う。バルは、シンプルな生活の、幸せがある場所。マドリードのバルを9軒ご紹介。


肉好きの新サンクチュアリ 内臓を食べ尽くす一軒

●La Tasquería(ラ・タスケリア)

ピスタチオのミルフィーユ、ゆずのアイスとカスタードクリーム 7.50ユーロ。

 流行に流され、皆右に倣えとならないのがスペインの良いところ。

シェフのハビエル・エステベス。

 ベジタリアンが増えたといわれる昨今、シェフ、ハビエル・エステベスは敢えてカスケリアと呼ばれる内臓料理を現代的に復活させた。時代に逆行するようなコンセプトだと話題に。

子豚の頭は90℃で12時間加熱。手で食べられるほど柔らかい。サラダ添え 29.50ユーロ。

 それでも、彼の料理は豚を一頭潰して血も皮も内臓もすべて丸ごと利用したスペインの食の歴史を、サステナビリティの源流を思い出させてくれる。

子羊の内臓とキノコのブリオッシュ 13ユーロはスペイン伝統料理を彷彿させる。

 確かな技術とセンスで、どんな部分も美しく、滋味深く仕上がっている。

2018年ミシュラン1ツ星を獲得し、内臓料理もポピュラーに。
気軽に入れる星付き店だ。

La Tasquería(ラ・タスケリア)

所在地 Duque de Sesto, 48, Madrid
電話番号 914-511-000
営業時間 13:30~16:00、20:30~23:00
定休日 日曜夜
※8月に3週間、1月に10日間の休みあり
https://latasqueria.com/

Feature

Photo=Asami Enomoto
Text=Yuko Harigae(Giraffe)
Coordination=Yuki Kobayashi

この記事の掲載号

まだ見ぬスペインへ

CREA Traveller 2020年春号

まだ見ぬスペインへ

定価1,350円 (税込)

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CREA Traveller 2020年春号
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