ワインが飲みたければ、何時でも始めてよし。ビールで渇きを潤すのは人生における恒常的な権利だと、この街の人々は思っている。

 飲む、集う、笑う。バルは、シンプルな生活の、幸せがある場所。マドリードのバルを9軒ご紹介。


若手シェフビストロの旗手 ブームはここから始まった

●Arzábal(アルサバル)

 マドリードにはバルが数多くあることを、オーナーのイバンとアルバロは百も承知だった。

 でもバルならではの気軽さで、きちんとした食事を出す所がなかった、というのが彼らの着眼点。

 丁寧に時間をかけて作った料理をさりげなく、バルで気軽に出すというスタイルはあっという間に人気となり、5人だった従業員が200人を抱えるグループ会社になるまで成長。

 アルサバルなしにはこのレティロ地区の繁栄はなかったといっても過言ではない。

Arzábal(アルサバル)

所在地 Calle de Menéndez Pelayo, 13, Madrid
電話番号 914-358-829
営業時間 12:30~24:30
定休日 日曜(祝日の場合は営業)
https://arzabal.com/

Feature

Photo=Asami Enomoto
Text=Yuko Harigae(Giraffe)
Coordination=Yuki Kobayashi