中国語と活気が溢れる麺専門店

◆賣麵炎仔 金泉小吃店

平日朝10時前でこの行列。少し遅めの朝食で訪れるのがベスト。
平日朝10時前でこの行列。少し遅めの朝食で訪れるのがベスト。

 「葉家肉粥」から徒歩約5分、永樂小学校の通りをはさんだ向かいにある「賣麵炎仔 金泉小吃店」は、いつ訪れても行列の絶えない、地元の人に大人気の麺専門店。

 しかしこの店、初めて訪れる人から見れば少々謎が。なぜなら店内にメニューがなく、店頭に置かれたオーダーシートもシンプルで、金額が一切記載されていないのです。

 「どうやって注文を?」と悩んでいるうちに、自分の順がやってきます。しかも注文する品が決まっていなければ、後ろの人がどんどん入店していってしまうのです。

 今回は現場で慌てないように、おすすめ料理をご紹介。この店は、麺または米粉(ビーフン)「湯(スープ入り)」「乾(汁なし)」はマスト! それに小皿料理を添えれば注文は完璧。

 一歩店内に入れば、ある意味そこはカオス。店内ではお客さんが話す声と、スタッフ同士で注文を確認する声が飛び交っています。

店内は常に満席状態。店内と外のスタッフとの声の掛け合いは見ていて楽しい。
店内は常に満席状態。店内と外のスタッフとの声の掛け合いは見ていて楽しい。

 看板メニューは「麺・乾(汁なし麺)」ですが、胃が動き始めたばかりの朝は「麺・湯(スープ麺、20元)」がオススメ。

写真左から「麺・湯(20元)」に「紅燒肉(1人分、50元)」。
写真左から「麺・湯(20元)」に「紅燒肉(1人分、50元)」。

 スープは見た目よりもあっさりと爽やかな仕上がりで、ニンニクの香りが食欲をそそります。

 「紅燒肉(紅麹漬け豚肉の揚げ物)50元」は、カリカリの衣とジューシーな豚肉が見事にマッチした一品で、生姜と一緒に食べれば風味も増し、麺によく合います。

 特製ソースが掛けられていますが、ソースがなくてもまったく問題ないほどしっかりした味付け。その他モツや、イカ、蒸し鶏などのおかずもあります。

 ディープで味のある台湾の朝食を楽しみたい! という人におススメの店です。

豚肉をダイナミックにカットする姿を眺めるだけでも楽しい。
豚肉をダイナミックにカットする姿を眺めるだけでも楽しい。

賣麵炎仔 金泉小吃店

所在地 台北市大同區安西街106號
電話番号 02-2557-7087
営業時間 8:00~16:00
アクセス MRT大橋頭駅2番出口から徒歩約12分

2019.10.12(土)
文・撮影=矢作晃之