ミラノで噂の低温調理スウィーツは
ヘルシー志向のロー・チョコレート

　再開発計画によって変貌を遂げるこの地区。

　かつて“泥棒のアジト”といわれていたガリバルディ駅北側のイゾラだがそんな荒れた面影は鳴りをひそめ、おしゃれな下町へと変身中。

　話題のスポットが続々と誕生している駅周辺エリアへ!!

加熱による栄養素の破壊を
最小限に抑える

●GREZZO RAW CHOCOLATE
(グレッゾ・ロー・チョコレート)

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　ヘルシー志向の波に乗って、低温調理スウィーツブームの兆しが見えるミラノ。

　2019年2月、イゾラ地区にオープンしたこちらの店は、42℃以下で低温処理した非焙煎カカオを用いた「ロー・チョコレート」の専門店。

　加熱による栄養素の破壊を最小限に抑えた、ポリフェノールやミネラルなどを多く含むチョコだ。

　甘味材はオーガニックのパームシュガーやアガベシロップを使う。

　オーガニック、グルテンフリー、ラクトース(乳糖)フリー、精製砂糖不使用と「スウィーツもヘルシーに食べたい」という健康意識の高いミラネーゼに人気だ。

　チョコレート以外にも、焼くのではなく、12時間かけてゆっくり乾燥させたクッキーや、デーツや干しブドウの甘みを生かした食物繊維たっぷりのブラウニーなど、他のスウィーツも秀逸。

　牛乳不使用のジェラートもあり、一瞬「きなこ？」とも思えるピスタチオ味、ロー・チョコレートを使ったダークチョコレート味など常時6種類が揃う。

Text＝Megumi Takahashi
Photo＝Atsushi Hashimoto