2017年「ベスト・イン・シシリー」受賞者リスト

 今年で10回目となる「ベスト・イン・シシリー」を受賞した企業・店舗・人物は下記の通りです。オリーブオイルやワインなどは、日本でも入手できるかもしれません。また、シチリア旅行にいらっしゃる方は、バールやパスティッチェリア、トラットリアなど、訪問先セレクトの参考にしてみては、いかがでしょう?

欧州議会議員代表ゲスト、ミケーラ・ジュフリダ氏と表彰されるカルロ・ハウナー氏。(C)cronachedigusto.it

【ベスト・イン・シシリー 2017】

・ワイン生産者部門 Carlo Hauner「カルロ・ハウナー」(エオリア諸島サリーナ島)

・オリーブオイル生産者部門 Nicola ed Antonella Titone「ニコラ・エ・アントネッラ・ティトーネ」(マルサラ)

・チーズ生産者部門 Domenico Ferranti「ドメニコ・フェッランティ」(カストロノヴォ・ディ・シチリア)

・保存食品部門 Sebastiano Drago「セバスティアーノ・ドラゴ」(シラクサ)

・バール部門 Caffè Sicilia「カフェ・シチリア」 マウリツィオ・タスカ氏(ラグーザ)

・パスティチェリア部門 Oscar「オスカー」(パレルモ)

・パン職人部門 Giuseppe Martinez「ジュゼッペ・マルティネツ」(トラパニ)

・肉専門店部門 Delizie di Alcamo「デリツィエディ・アルカモ」 ジュゼッペ・アレッチャ氏(アルカモ)

・クラフトビール部門 Paul Bricius「ポウル・ブリチウゥス」(ヴィットリア)

・ピッツェリア部門 Cimillà「チミッラ」(ラグーザ)

・トラットリア部門 4 Archi「クアットロ・アルキ」(ミーロ)

・リストランテ部門 Eolian Milazzo Hotel「エオリアン・ミラッツォ・ホテル」(ミラッツォ)

・ホテル部門 Monaci delle Terre Nere「モナチ・デッレ・テッレ・ネーレ」(ザッフェラーナ・エトネア)

・美味しい町部門 Palazzolo Acreide パラッツォーロ・アクレイデ市(シラクーサ)

 また、「世界におけるシチリア美食大使」として、パレルモの名門出版社セレリオ社のエディターAntonio Sellerioアントニオ・セッレリオが選出されました。

パレルモにある“シチリアで最も美味しいパスティチェリア2017”に選ばれた「オスカー」のカンノーロ。熟練の菓子職人が手作りするドルチェに定評がある家族経営の老舗店。

【特別賞】

 イノヴェーション賞として、革新的で将来性のある展開を実現する企業・人物に授与されました。

・Prezzemolo&Vitale「プレッツェモロ&ヴィターレ」(パレルモ)
2016年ロンドンに初出店を遂げた、シチリア産食材を中心にした厳選セレクトのスーパーマーケット。

・Progetto Sinergia シネルジア・プロジェクト 
名産品のインド・イチジクなど、シチリア産作物を複数の市と協同栽培するシステムを開発。

・Consorzio Kore「コーレ組合」
シチリア産の果物、特にザクロ栽培への投資で成長する協同組合。

・L'orto di Nonno Nino「ノンノ・ニーノ菜園」
シチリアの気候に注目したエスニックフルーツの栽培生産に成功。

岩田デノーラ砂和子
2001年よりイタリア在住。約10年間のローマ生活を経て、現在は憧れだったシチリアの州都パレルモ在住。イタリア専門コーディネート・通訳チームBuonprogetto主宰。イタリア関連著書多数。近著『おしゃべりのイタリア語』が絶賛発売中。イケメン犬「ボン先輩」と、やらかし系イタリア人の夫「ピンキー」との日々を綴る人気ブログ:ローマの平日シチリア便りもほぼ毎日更新中。
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文・撮影=岩田デノーラ砂和子