栄誉ある授賞式は
オペラハウス・マッシモ劇場にて開催
南イタリア・シチリア島――どこまでも広がる地中海、さんさんと太陽が降り注ぐ肥沃な大地。この類まれな風土がもたらす豊かな恵みと、長く複雑な歴史に育まれた食文化は、オリジナルで個性的。ワイン・オリーブはもちろん、小麦からドルチェまで、全方位の「美味しいもの」が揃い、訪れる人の胃袋をつかんで離しません。
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そんなシチリアでは、その年のベスト1、「シチリア最高の○○」を決定するイベントが毎年開催されています。その名も「ベスト・イン・シシリー」。
この島のもつポテンシャルの高さを自負し、業界のさらなる発展を目指し開催されるこのイベントは、シチリア州知事・シチリア州農業評議員をサポーターにグルメマガジン「Cronache di Gusto」が主催。ワイン醸造部門、農産物・食材部門、レストラン部門、ツーリズモ部門など、多岐にわたるシチリア全土の業界関係者から、クオリティ・企業精神において最も優れた企業・生産者を選出します。
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今年で10回目となる「ベスト・イン・シシリー」。いわば、2017年の“シチリアの顔”となる企業・生産者への授賞式が、1月30日、州都パレルモにて行われました。舞台は、シチリアを代表するオペラ劇場「テアトロ・マッシモ」。
マッシモ劇場と言えば、映画「ゴッドファーザーPARTIII」のラストシーンのロケ地としてもお馴染みですが、こちら、現役のオペラハウス。シーズン中にはオペラやバレエが上演され、また主要なイベントの際には、会場として利用されたりもするわけです。1897年のオープン以来、市民に愛され続ける生きた遺跡です。
さて、パレルモ市長レオルーカ・オルランド氏の挨拶からスタートした式典。欧州議会議員ミケーラ・ジュフリダ氏、シチリア州農業評議員アントネッロ・クラコリチ氏などなどお偉方が語る「シチリアへの熱い期待と信頼」を拝聴し、イータリー創業者オスカー・ファリネッティ氏の講演を経て、いよいよ授賞式へ。
ご存知の方も多いと思いますが、イータリーはトリノ発祥の高品質食材専門のフードマーケット。「職人が作る最高品質の食材・食文化をすべての人に」をコンセプトに、世界展開中です。シチリアにも、近年オープンする予定。オスカー氏の食品業界におけるマーケット戦略についてレクチャーを受けた後、いよいよ今年の受賞者の発表です!
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さて、今年はどんな顔ぶれでしょう?
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文・撮影=岩田デノーラ砂和子