野菜のスープの味付けはなんと! 

 野菜のスープには、ヴィラの周りで採れた野生のハーブをたっぷりと入れ、何と日本の干し椎茸からダシをとり、そして醤油で味付けをしました。

左:ヴィラのまわりで採れた野生のハーブ。
右:メイド・イン・イタリーの醤油。

 発酵食品は、健康に効果的な食材として注目されており、日本の味噌や醤油もそのひとつとして人気があります。それを受けてイタリアでも味噌や醤油を手作りしているところがあり、なんとメイド・イン・イタリーの味噌や醤油が売られているのです。

 そして、このクラスで使われていた日本の食材がもうひとつあります。それはなんと「寒天」。イタリア料理では海藻は使わないのですが、食物繊維とミネラルを豊富に含むこの食材は今、健康食品としてイタリアでも人気があるのです。

 寒天のデザートといえば、なんだかフルーツの寒天寄せなど古風なイメージしかありませんが、こちらのレシピは、これが寒天!? と思うほど、おしゃれで、そしておいしかったのです。

 砂糖不使用、フルーツをたっぷり使った「寒天ムース」のレシピを紹介します。

いちごの寒天ムース。

 カロリーゼロ、食物繊維豊富な寒天に、砂糖も入れず、フルーツだけを使った超ヘルシーデザートです。フルーツは好きなものに変えてもOKです。

「いちごの寒天ムース」のレシピ

【材料】
・寒天:4g
・りんごジュース(果汁100%):200ml
・いちご:200g
・ミント(飾り用)

【作り方】
(1) 寒天は軽く水洗いし、りんごジュースとともに弱火にかけ、煮溶かします。
(2) いちごを角切りにします。
(3) 寒天が溶けたら、火から下ろし、粗熱を取り、いちごを加え、冷蔵庫で固まるまで冷やします。
※いちごは最後の飾り用に少量残しておく
(4) 寒天液が固まったら、フードプロセッサーかミキサーにかけ、ムース状にします。
(5) 器に盛り、飾りにミントやいちごをのせて、できあがりです。

 おいしいものに目がないイタリアの人も認めた日本食、私たちも今一度見直したいですね。

Villa Santa Margherita(ヴィラ・サンタ・マルゲリータ)
住所 Greve in Chianti, FI
URL https://www.homelidays.it/casa-vacanze/p6472970
キャンティの森の中にあるこちらのヴィラでは、のんびりくつろぐ滞在型のヴァカンスを提案しています。料理教室の他に、ヨガやフィットネスなどのアクティビティも充実。

藤原亮子 (ふじはら りょうこ)
イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、'09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、取材・撮影・執筆活動をしつつ、イタリアの伸びやかな景色をテーマに写真作品も制作中。イタリアでの日々をつづったフェイスブックはこちら。 https://www.facebook.com/chococogogo

Column

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文・撮影=藤原亮子