Magnificent View #941
キャンディ湖(スリランカ)
(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
スリランカ中部、高原地帯の盆地にある都市キャンディは、シンハラ王朝最後の都が置かれた場所。街中にたたずむこの湖は、美しい自然にすっかり溶け込んでいるが、約200年前にできた人工湖だ。
湖を造ったのは、王朝最後の王であるスリー・ウィクラマ・ラジャシンハ。19世紀初めに12年の歳月をかけて造られた。当時は、湖に浮かぶ人工島と街はトンネルでつながれ、島にはハーレムまであったという。
人工湖とはいえ、造成から時を経た今は、野生動物の宝庫に。体長1メートルものオオミズトカゲを見つけることもある。
畔に釈迦の歯を祀る有名な寺院、仏歯寺も立つここは、スリランカの人々にとって神聖な場所。夕暮れどきには、山並みを映す穏やかな湖面に礼拝の声が響き渡り、神秘的な風景を見せている。
文=芹澤和美
