数々の映画やドラマで活躍している中川大志さん。この度、三谷幸喜さん作・演出の新作舞台『アメリカン・ドリーム』に出演する。これまで、三谷さん脚本のドラマでは大河ドラマ『真田丸』や『鎌倉殿の13人』で存在感を示した中川さんだが、三谷さんの舞台に出演するのは今回が初めて。稽古真っ最中の中川さんに意気込みを聞いた。(全2回の1回目続きを読む

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もし同世代の俳優がやっていたら「めちゃくちゃ嫉妬する」

——三谷幸喜さんの作品での中川大志さんというと、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)の畠山重忠役が、その後ロスになる人が続出するほど素晴らしかったです。このたび舞台で初タッグを組まれるとのこと、とても楽しみにしていました。

 ありがとうございます。今回、三谷さんの舞台にお声をかけていただき、すごく嬉しかったです。これまでドラマの撮影現場でお会いしたことはありましたが、三谷さんに直接演出していただくのは初めてなので、楽しみでもあり、ドキドキもしています。

——今回の『アメリカン・ドリーム』は1940年代後半にアメリカで起きた、反共産主義に基づくハリウッドの「赤狩り」が描かれるのだとか?

 はい。1940年代から50年代にかけて、アメリカ国内で共産主義者を排除しようとする動き、「赤狩り」が起きたんですね。背景には第二次世界大戦後のソビエト連邦(のちのロシア)との冷戦があります。当時は共産主義者とみなされると、一般市民から政治家に至るまで、社会的に厳しい立場に追いやられました。調査の矛先はハリウッドにも及んで、映画監督やプロデューサー、脚本家、俳優など、誰もが知る人たちが、ある種見せしめのようにターゲットにされたんです。僕はコミュニスト(共産主義者)かどうかを調査する「非米活動委員会」の調査員役を浅野雅博さんと二人で演じます。

——本当のことを言うのかどうか。仲間を守るのか売るのかなど、ホテルの一室で繰り広げられる会話劇。調査する側とされる側の濃密な駆け引きが見られそうですね。しかも、ハリウッドの面々は小日向文世さん、浅野和之さん、山崎一さんらが演じられるとのこと。舞台の神様のように言われている大先輩たちと対峙することになるのですか?

 そうなんです! 演劇界の猛者の方々で、正直、座組を聞いた時にはビビりました(笑)。「このメンバーの中に僕が入るの!?」と震えましたね。僕だけが20代でずば抜けて若い。女優役の関谷春子さんもいらして、出演者は6人だけ。少数精鋭のこのメンバーで、濃密な会話劇を構築できるなんて本当に贅沢ですし、もし、同世代の俳優が僕の役をやっていたら、めちゃくちゃ嫉妬するだろうし、絶対にやりたい! と思いました。 

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