12月発売のCREA Travellerは“パリの食”特集。私も取材に参加しています。今のパリの食シーンはドラスティックに動いていて、“食べる”ということを色々な形で楽しむことができる。さすが食の都というか、胃袋パリだな、と考えさせられる取材の日々でした。
そして、昔から大好きだったワインビストロ“ラシーヌ”が、2店舗目をオープンしました。
もともと“ラシーヌ”は、パリに自然派ワインバーを定着させた伝説的人物の一人、ピエール・ジャンクーという人物が、パリで最も古いパッサージュ(1800年建造)のパッサージュ・パノラマに4年前にオープンさせた店。アラン・パッサールの下で働いていた若手料理人(スヴェン・シャルティエ、現“サチュルヌ”シェフ。詳しくは12月発売CREA Travellerにて!)をシェフに抜擢して作りあげた、厳選したワインと同じ、自然の味わいを一番に考えた上質のビストロ料理が評判をよんで、あっという間にパリの人気をさらうことになるのです。
そのあとジャンクーは、ダヴィッド・ラネールに店を譲り、料理人もニコラ・ゴドゥインに代わりましたが、ラネールが同じエスプリで店を存続させてきたのです。そのラネールが、この10月に2件目、その名も“ラシーヌ2”をパリの中心にオープン。CREA Travellerで紹介するのには間に合わなかったので、こちらで紹介させていただくことにしました。
Text:Aya Ito