ドーナツをほおばりながら街のアートを鑑賞

大きなドーナツが目印の「ドゥー・ライト」。

 しっかりブランチの翌日は、朝から忙しいビジネスマンも立ち寄って買って行く人気のドーナツ店「ドゥー・ライト」に行き、店の外でドーナツをほおばって街歩き。2ドル前後のドーナツはいろんな種類があって目移りする。甘いドーナツにカリカリベーコンの塩味が合うベーコンドーナツというアメリカらしいのも。

ドーナツには、味やタイプ、そして上にかかったアイシングなどこんなにもいろいろ種類がある。香ばしいマカダミアナッツは私のおすすめ。

Do-Rite Donuts & Coffee(ドゥー・ライト・ドーナツ&コーヒー)
所在地 50 W Randolph St, Chicago, IL 60601
電話番号 +1-312-488-2483
URL http://doritedonuts.com/

シカゴ市民1000人の顔を映し出す「クラウン・ファウンテン」。人の顔が切り替わっていき、ときどき口から水を吹き出す。
こちらもまた、ハウメ・プレンサが手がけた巨大な顔の彫刻。

 シカゴといえば、トリップアドバイザーの「トラベラーズチョイス 世界の人気観光スポット~博物館・美術館編~」で世界1位になったシカゴ美術館はアート好きには必見だが、街中の数々のパブリックアートも楽しませてくれる。

 市民の憩いの場でもあるミレニアム・パークには、ハウメ・プレンサによる前衛的な彫刻などがあって、アートの街の公園らしい。

高さ15.2メートルのパブロ・ピカソの彫刻。

 鋼鉄製のビル、デイリーセンターのある広場に立つ、これまた鋼鉄で出来た巨大な彫刻は、パブロ・ピカソの作品。周りのビルが高いだけあって、シカゴのパブリックアートには巨大な作品が多い。

ピカソの彫刻のすぐ近くに灯る“永遠の火”。

 そんな大きなピカソの作品のある広場に、アメリカの独立戦争から現在までの戦争の犠牲者を悼む“永遠の火”が灯っているのだが、そこには多くの平和の象徴、鳩の彫刻が……と思ったら本物の鳩たちだった。暖を取って微動だにしない鳩が、スーパーリアリスティックな作品に見えてしまうシカゴの街角だ。

 次に向かうのは、同じイリノイ州でもシカゴとまったく風景の異なるガリーナ。ここは1800年代からの建物が並び、古きよきアメリカを感じさせる美しくてかわいい町だ。家庭の味のような朝ごはんを求めて、シカゴの町を後にする。

【取材協力】
シカゴ観光局
URL http://www.choosechicago.jp/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

2015.02.16(月)
文・撮影=小野アムスデン道子