ロンドンのデトックス・キッチンで　
ハイカロリーな食生活においしく活！

ヨーロッパやアジアへの旅行からヒントを得た
ヘルシーレシピがいっぱい

オーナーのリリー・シンプソンさん。

 デトックス・キッチンのオーナー、リリー・シンプソンさんが、外食産業に足を踏み入れたのは、不動産の公認査定士になるためのトレーニングを受けていたときのこと。食事にかかわる仕事に就きたい、と、ケータリングの会社を立ち上げたリリーさん。不動産の世界からは完全に離れ、18カ月後には、レッドブルやエスティ ローダー、ジョー マローンなど、安定した企業を顧客として得るに至ったのだそうです。そこで、さらに事業を拡大するアイデアとして思いついたのが、ホームメイドでおいしくてヘルシーな食事の宅配でした。

桃と蕎麦のサラダ。

サーモンバーガーとズッキーニのサラダ。

「ケータリングの仕事を始めたときは、フレンチやイタリアンのクリーミーなレシピを考えていたのですが、インドやタイなどアジア圏を旅行してみて、スパイスと新鮮な食材だけを使って、驚くほど豊かな味わいを作り出せることを知ったのです」と語るリリーさん。

 そんなリリーさんとデトックス・キッチンのチームによる、季節の野菜、低脂肪のプロテインと全粒粉を使い、乳製品、小麦製品、精製された砂糖は避ける、といったレシピをまとめた本も2015年5月には発売予定とのこと。ご自身も乳製品、小麦製品、精製された砂糖を摂らなくなってから、肌の色つやとエネルギー・レベルが大きく改善された、というだけに、ちょっと気になる本です。

生チョコトリュフ。

フローズンソーヤヨーグルトとイチゴのケーキ。

 年末年始に食べ過ぎてしまったときには、季節の野菜、フルーツ、豆、ナッツなどを使った「ヴィーガン・パッケージ」を2日ほど試し、少し運動をするのがおすすめ、と話すリリーさん。さらに、「一日の始まりにレモン入りの白湯を。またプロバイオティックスのサプリメントも」とアドバイス。

ルバーブのクランブルなど、罪悪感を感じず安心して食べられるスイーツもたくさん。

 健康に対する意識がどんどん高まっている昨今、「ヘルシー＆デリシャス」なお店に対する注目は高まるばかりです。

文・撮影＝安田和代(KRess Europe)