黒トリュフを満喫してお値段締めて10ユーロ!

 さて、旧市街地の散策を終えて再びメイン広場へ戻ると、料理を注文する人々が列をつくり始めていたので、慌てて私たちも最後尾についた。

20時を過ぎると席も埋まりはじめ、賑わいをみせる。
ブルスケッタを焼くおじさんたち。
ドリンク・カウンターでは生ビールの他、地元産のワインも取り揃えている。

 数あるメニューの中から私が選んだのは、黒トリュフのブルスケッタ、黒トリュフのタリアテッレ、黒トリュフソースのステーキ。まさに黒トリュフ尽くし。お値段は締めて10ユーロちょっと(約1,400円)。都会のレストランではこうはいかない。庶民の懐に優しいことも田舎の夏祭りの嬉しい点だ。

豪快に焼かれていたサルシッチャ。
イチ押しメニューは黒トリュフのパスタ(手前)。定番のトマトソース・パスタは子供たちに大人気。

 ちなみに私たちが黒トリュフのパスタを頬張っている頃には、広場を半周するほどの長蛇の列ができあがっていた。食券購入から料理を手にするまでに並ぶ時間が1時間以上とあって諦める人も続出。食券を買う窓口、飲み物を入手するカウンター、料理を注文する場所がそれぞれ分かれていて、しかも少々離れているのだ。その段取りの悪さを見て「日本人だったらこうしないだろうなぁ……」と苦笑しつつ、早々と食券を買っておいたことに感謝したのだった(笑)。

アート展、大道芸人、地元食材や職人の作品を売る露店。街全体がイベント会場と化す。

ブレラ観光局 公式ホームページ
URL http://prolocodiblera.it/

村本幸枝 (むらもとゆきえ)
イタリアでは撮影コーディネートを、日本では東京・中央区で日伊文化交流サロン「アッティコ」を主宰。在伊歴20年ちょっと。現在、年の半分ずつをイタリアと日本で過ごしている

日伊文化交流サロン「アッティコ」:http://www.attico.net/

 

Column

気になる世界の街角から

世界の12都市から、何が旬で何が起きているかをリポートするこのコーナー。
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文・撮影=村本幸枝