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 2019年第17回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した小説『怪物の木こり』(倉井眉介/宝島社文庫)の実写映画化で、連続殺人事件を追う警視庁のプロファイラーを演じた菜々緒さん。ストイックに自分と仕事に向き合う姿勢や、30歳を超えてますます美しさに磨きがかかる秘訣に迫ります。【前篇】を読む


芸能界で生き抜くには“サイコパス要素”が必要!?

──今作で菜々緒さんはサイコパス要素を感じる警視庁のプロファイラー捜査員・戸城嵐子を演じていますが、ご自身の中にも嵐子のようなサイコパス的な部分はあると思いますか?

 うーん、どうでしょう。ただ、芸能界の人たちってサイコパス要素を取り入れている人が多いんじゃないかなと感じることはあります。

 そもそも、並外れた精神力を持ってないと、芝居はできないと思いますし、私自身もどちらかというとサイコパス寄りじゃないかなと思うことはあります。

──どのような時にそう思われるのか、興味があります。

 たとえば、今作のようにかなりショッキングな映像が出てくる作品を見ても、あんまり「ウッ……」とならなずに、客観視できたりするところなどでしょうか。

 医療ドラマの流血シーンも見られないという方のお話を聞いたりとかすると、私が平気なのは、仕事柄もあるのかもしれませんが、実は自分にもサイコパス的側面がちょっとあるからではないのかと思ったりもします。

2023.11.29(水)
取材・文=相澤洋美
写真=佐藤 亘
ヘアメイク=浦上祐子(アーツ)
スタイリスト=金順華