◆ひょうたん島公園のひまわり

 かつて佐賀平野に張り巡らされていた、用水路やため池の役割を担っていたクリーク。「ひょうたん島公園」は当時のクリークの形や自然をそのまま生かした公園で、広さは南北約700メートル、一周約1.8キロメートル、ひょうたん形をしているところが特徴だ。

 公園には広大な畑が隣接しており、毎年地元農家の人々によって畑にひまわりが植栽されている。夏になるとこのひまわりが開花し、色鮮やかな大輪の花々を見せてくれる。その数は25万本以上にものぼる。見学・撮影は自由なので、ぜひ気軽に訪れてみて。

ひょうたん島公園のひまわり(ひょうたんじまこうえんのひまわり)

所在地 佐賀県佐賀市兵庫町大字渕4413番地
https://www.city.saga.lg.jp/main/587.html

◆むつかけ体験

 「むつかけ」とは、干潮時に干潟の上で活動するムツゴロウに針をかけて捕る有明海の伝統漁法。潟スキーを使い、長めの竿で一本釣りするもので、「道の駅 鹿島」にて体験できる。

 有明海は干満の差が最大で6メートルにもなり、これは日本一の規模。干潮時には全国の干潟面積の約4割に相当する広大な干潟が現れ、巣穴からムツゴロウが這い出し、飛んだり跳ねたり活動を始めるのだ。

 有明海にはムツゴロウのほかにも多種多様な生き物が生息しているので、ここでしか見られない珍しい生き物に出会えることも。

 現在むつかけ師は数名しかおらず、この体験ができるのも世界中で道の駅 鹿島のみ。ぜひ魅体験(未体験)を味わって、自然と伝統を感じとってみてほしい。

体験期間:7月~10月

むつかけ体験(むつかけたいけん)

所在地 佐賀県鹿島市大字音成甲4427-6 道の駅 鹿島
http://michinoekikashima.jp/main/32.html

2023.08.03(木)
文=佐藤由樹
協力=佐賀県観光協会