オテッロ・ネロ・ディ・ランブルスコ 1813 750mL 3,400円。

美食の都エミリア・ロマーニャで楽しむ食とワイン

 暑い日々が続いておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

 「夏バテ」という言葉があるように、暑い夏の時期にはなかなか食が進まないという方もたくさんいらっしゃるかと思います。

 今回の記事では美食の都エミリア・ロマーニャ州に焦点を当てて、夏バテも吹き飛んでしまうくらいの「美味しいもの」についてお話をしていきたいと思います。

 エミリア・ロマーニャ州はイタリアの北東部に位置し、州都はボローニャです。

 ボローニャと言えばイタリアでも屈指の「美食の街」として知られています。

赤く塗られた場所がエミリア・ロマーニャ州。

 ここエミリア・ロマーニャ州は、交通の要所として古代ローマ時代から栄えた地。ピアチェンツァとリミニを結ぶエミリア街道には、豊かな食文化で知られるボローニャ、パルマ、モデナ、レッジョ・エミリアなどが並び、美食街道と呼ばれています。

 ルネッサンス期にヴィスコンティ家がパルマやピアチェンツァ、エステ家がモデナ、レッジョ・エミリア、フェッラーラを支配し、華やかな文化が花開いた時代の名残である豪華な美食の伝統も残っています。

 また、フェラーリやランボルギーニの本社もここエミリア・ロマーニャ州にあり、自動車産業の中心地としても有名です。

ボローニャの街並み。
ボローニャの中心「マッジョーレ広場」。
海が大好きなイタリア人でこの時期溢れかえるリッチョーネ。
パルマ大聖堂。

 エミリア・ロマーニャ州といえば食材の宝庫として知られており、モルタデッラ、パルマの生ハム、パルミジャーノ・レッジャーノ、モデナのバルサミコ酢などグルメ好きにはたまらない食材が溢れています。食材の他にも、ラグーソースのタリアテッレ、ラザニア、トルテッリーニなど、とにかく名産物や郷土料理がたくさんあります。

マッジョーレ広場近くの伝統的なデリカテッセン市場。
ボローニャの伝統料理“トルテッリーニ・イン・ブロード”(スープに浮かんだ小さな包みパスタ料理)。
熟成段階が異なるパルミジャーノ・レッジャーノの食べ比べ。

 また、州都のボローニャはなんといってもモルタデッラが有名です。ボローニャソーセージとも呼ばれるモルタデッラは、豚ひき肉にスパイスを混ぜ、筒状にして蒸したハムです。

 モルタデッラは、なんとイタリアで最も消費されているハムだそうです。直径10センチ前後の小さいものもありますが、クラシックなサイズは直径25~30センチ。ピンク色の生地に白い脂肪が練りこまれていて、しっとりした食感。使われるスパイスは、胡椒、ナツメグ、コリアンダー、ニンニクなどです。

ボローニャを代表するモルタデッラ。
美食の街ボローニャは、常に美味しいものを楽しむ人々で溢れています。

 美味しい食べ物だけではなく、ここエミリア・ロマーニャ州には、この土地を代表する「ランブルスコ」という名前のスパークリングワインがあるのをご存知でしょうか。

 ランブルスコ(Lambrusco)は伝統的な天然微発泡のワインで、歴史は古く紀元前、古代ローマ時代に遡ります。今では世界各地に輸出されており、世界中で日常的に親しまれています。微炭酸のすっきりとした味わいで、ワインが苦手な方にも楽しんでいただけるスパークリングワインです。

 味わいや種類は様々で、赤だけでなくロゼや白のランブルスコもあり、甘口から辛口まで選ぶことができるため、あらゆるシチュエーションや食事にも合うワインとして親しまれています。「フリッツァンテ」と呼ばれる弱発泡性ワインがほとんどですが、通常のスパークリングワインと変わらない炭酸を含んだ「スプマンテ」に該当する泡立ちのしっかりしたランブルスコもあります。

現地の食事と合わせて楽しまれるランブルスコ。

 リッチな味わいのお料理やお肉類をよく食べるエミリア・ロマーニャ州の食生活に、まさにピッタリのスパークリングワインです!

 前述の通り、ランブルスコは今世界中で人気があり、エミリア・ロマーニャだけでなく様々な国で楽しまれていますが、もともとは地産地消用として地元の人たちだけで楽しまれていました。

 そのランブルスコを世界中に広める大きな役割を担ったワイナリー「カンティーナ・チェーチ」についてお話しいたします。

カンティーナ・チェーチ社の3代目オーナーファミリー。

 カンティーナ・チェーチはパルマの北約10キロに位置し、トラットリアの亭主だったオテッロ・チェーチ氏によって1938年に設立され、以来ランブルスコを造り続けてきています。

 このトラットリアは、パルマ近郊にあるその地方で最高のトリッパとランブルスコが楽しめるトラットリアとして評判でした。トラットリアを閉店した後に、チェーチ一家は本格的にランブルスコ造りを開始。ランブルスコの秘められた可能性を確信したオテッロ氏は、ワイナリーの創設以来、何よりもぶどうそのものの質を上げることに情熱と努力を惜しみなく注いできました。

 通常30,000kg/haと言われていたぶどうの収量を10,000kg/haまで抑えるなど、地酒として消費されていたランブルスコの概念を超えるワインを目指し、新しく、また、プレステージャスなランブルスコの造り手として注目されています。国際的な賞を総なめにし、ミシュラン三ツ星レストランでも振舞われる、世界でも有数の評価を得るランブルスコ生産者となりました。

 現在は、オテッロの孫たち、すなわちチェーチ家の3代目がワイナリーを引き継ぎ、情熱を持ってランブルスコ造りを行っています。

チェーチ社のブドウ畑。
チェーチ社のブドウ畑。

 チェーチが手掛けるランブルスコの中でもフラッグシップ的存在なのが「オテッロ・ネロ・ディ・ランブルスコ1813」です。

オテッロ・ネロ・ディ・ランブルスコ 1813。

 こちらのワインは、「オペラ王」とも呼ばれる偉大な音楽家ジュゼッペ ヴェルディ氏の生誕200年記念に造られた特別なランブルスコです。

 ヴェルディ氏はカンティーナ・チェーチが誕生した場所と同様のパルマ出身で、ワイン名にもある「オテッロ(オテロ)」とは、ヴェルディ氏の作品名でありカンティーナ・チェーチの創業者オテッロ・チェーチ氏の名前でもあります。ラベルに描かれた「1813」はヴェルディ氏の生まれ年で、生誕200年を記念して名づけられました。

 包み込まれるような卓越した色と芳醇な香りを持つ、チェーチ社の最高傑作のランブルスコです。濃いルビー色、リッチな泡、豊かで生き生きとした印象。提供する温度を変えることで、多種多様な印象とフードペアリングを楽しむことができます。

 イタリアの伝統的な生ハムなどのリッチな料理との相性が良いのはもちろんのこと、骨格のしっかりしたパスタやリゾット、中程度の熟成のチーズやグリルした肉とも相性が良いです。

 

 今夜は美食の都を感じながら、イタリア産の生ハムとランブルスコで乾杯してみてはいかがでしょうか。夏の暑さも吹き飛ぶこと間違いなしです。

●日欧商事株式会社

https://www.jetlc.co.jp/

●高品質なイタリア食材とワインのオンラインショップ “ITALIAKARA”

https://italiakara.myshopify.com/

概要

応募期間 2024年7月26日(金)~2024年8月25日(日)23:59
賞品 オテッロ・ネロ・ディ・ランブルスコ 1813(750mL 3,400円)
当選人数 4名様
応募方法 下のボタンより応募フォームにお進みいただき、必要事項をご記入の上、ご応募ください。
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