私なりの冷蔵庫の使い方

 とにかく私はうっかりでぼんやり、粗忽者なんである。冷蔵庫が「○○をそろそろ食べましょう」「冷凍庫の豚肉、もうじき2カ月が経ちます」などと教えてくれたらどんなにいいだろうと何度思ったか。

 そうは言っても他力本願ではしょうがない。私なりに冷蔵庫は住み分けを考えて使っている。一番上の棚はジャムやアンチョビ、ペースト調味料などの瓶ものを置いている。つまりは賞味期間が長いもの。

 2段目は漬けものや、きんぴらなどしっかり加熱したおかずや塩気の強いもの。3段目は汁もの、煮ものなど3〜4日以内に食べ切りたいもの。一番、目に入りやすい4段目は生肉や生魚など、1〜2日以内に使わなければいけないもの。

 チルドルームは肉や魚介を入れたほうがいいのは分かっているのだけれど、目に入りにくい分どうしても私は忘れがちなので、味噌やドリンク、チーズなどを入れている。すぐ使うか判断が微妙なもので冷凍できるものは、すぐ冷凍してしまうが吉。

白央篤司

フードライター。「暮らしと食」をテーマに、忙しい現代人のための手軽な食生活のととのえ方、より気楽な調理アプローチに関する記事を執筆する。近著に『台所をひらく 料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集』(大和書房)がある。
https://www.instagram.com/hakuo416/

台所をひらく~料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集

定価 1,650円(税込)
大和書房
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2023.06.07(水)
文=白央篤司