◆カクテキ

 カクテキの作り方を説明するとき、オモニは「大根の傷口にとうがらしをすり込むように」と例えるそう。痛そうだけれど、納得です。

 食べごたえある大根のキムチ「カクテキ」は、冷蔵庫で1カ月も保存可能。酸味が出てきたら刻んで、白菜キムチのかわりにチャーハンや鍋にしてもおいしいです。

●材料(作りやすい分量、できあがり分量約750g)

・大根:800g

[A]
・塩:大さじ1
・砂糖:大さじ1

・上新粉:小さじ2
※なければご飯:大さじ1
・水:1/4カップ(50ml)
・粉とうがらし(粗びき):大さじ4

[B]
・アミの塩辛(粗みじん切り):大さじ1
※なければイカの塩辛で代用可能。
・つぶしにんにく:大さじ1
※にんにくを汁が出るまでよくつぶしてみじん切りにする
砂糖:小さじ1
・いわしエキス(またはナンプラー):小さじ1
・しょうがのすりおろし:小さじ1/2

(1) 大根は皮付きのまま2cm角に切る。ボウルに入れてAをまぶし、1~2時間おく。

(2) 発酵を促進させる「のり」を作る。鍋に上新粉と水を入れて混ぜ、中火にかける。ぜながら煮立て、かためののり状になったら火を止めて冷ます。ご飯を使う場合は鍋に入れてハンドミキサーなどでつぶし、煮立てて冷ます。

(3) (1)の水けをしっかりしぼる。

(4) 粉とうがらしをムラなくまぶして15~30分おく。

(5) (2)にBを混ぜてから、(4)に加えて全体によく混ぜる。

(6) 清潔な保存容器に入れ、口の周りも清潔にしてふたをする。室温で1日おき、その後冷蔵庫へ。2日後くらいからおいしく食べられる。

●1カ月ほど保存可能!

重信初江(しげのぶ・はつえ)

料理研究家。昔から受け継がれる味を大切にしながら、現代的なセンスで提案する料理が人気。韓国をはじめ、世界各地で出会ったおいしいものを再現するレシピに定評がある。テレビや雑誌、料理教室の講師など、多方面で活躍。本書の姉妹本『はじめてなのに現地味 おうち韓食』(主婦の友社)ほか著書多数。Instagram:@shige82a

『食べたい作りたい現地味 もっと!おうち韓食』

数えきれないほど韓国を訪れている著者が、日本のおうちで作りやすい韓国料理レシピ88品を紹介。大人気の汁ものや多種多様なキムパプ、オモニ(お母さん)が作るようなふだんのごはんから、お手軽なストリートフード、ドライブインで食べるおやつ、コーヒー大好き韓国のおすすめメニューなどを掲載。食作法や食器も現地にならっており、食の彩り豊かな韓国のふだんの味や食文化がリアルにわかる。

重信初江著
定価 1,650円(税込)
主婦の友社
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2023.03.16(木)
文=本城さつき、CREA編集部
撮影=松島均
スタイリング=坂上嘉代