フランス・リモージュで
創業150周年を迎えたベルナルド

パリ・ロワイヤル通りの店舗で日本酒試飲会を開催

現オーナーのミッシェル・ベルナルド氏

 現オーナーのミッシェル・ベルナルド氏が、そんなサルキスも宗める日本、そして日本の美意識を愛するのも驚きではないでしょう。150周年を祝うために、お客への感謝の意を伝えるために、さまざまなイベントを世界中で催しているといいますが、パリのロワイヤル通りにある店舗にては、日本酒試飲会の夕べが開催されていました。日本酒の銘酒、浦霞、満寿泉、やまとしずくの蔵元の3名も日本から渡仏されての贅沢な夕べ。全部で8種類の日本酒が振る舞われました。

 150周年のコレクションも展示する中での和やかなソワレでしたが、ホテルパークハイアット・パリバンドームのバーマン、ヤン・ダニエル氏が提供する２種の日本酒カクテルも秀逸でした。ヤン・ダニエル氏が日本酒カクテルに選んだのは各蔵元の大吟醸。アロマティックでありながらまろやかさもあって、その味わいを生かしながら、他の香りとのマリアージュを楽しめるという懐深さに驚きがあります。ニワトコの花水、リュバルブ、ローズを浮かばせた“サクラ”と、ヴォッカ、ジンジャーリキュール、ビターレモン、ライムの皮を浮かばせた“パリ・東京”。

勢ぞろいした3蔵元と

 150周年という記念すべき年、アーティストたちの作品を舞台に、日本とフランスの縁が深まった、そんなひとときでした。

text:Aya Ito