海外旅行のムードが高まりつつあるなか「次の旅先は、また台湾に行きたい!」と思っている人は多いのではないでしょうか。

 懐かしさを覚える台湾の甘いもの。CREAの台湾特集でもコーディネーターとしてご活躍いただいていた台湾在住の青木由香さんの著書「暮らしの図鑑 台湾の日々」には、レトロスイーツを味わい、お茶時間を大切にする日常に欠かせない光景が映し出されていました。

1回目「台湾の小菜、粉もの、フルーツ」を見る
2回目「台湾アウトドアライフ」を見る


レトロスイーツは1年中飽きさせないレパートリー

 洋物のスイーツに押されることなく、愛され続ける台湾レトロスイーツ。かき氷、豆花、おしるこ、杏仁、丁寧に煮た甘い豆や芋、タピオカなどのトッピングがズラリと並ぶ。そんな店には、女子だけではなく、おばあちゃん、男子、おじさん、おじいちゃんとみんな吸い込まれていく。

 冬の豆花は、温かい生姜のシロップで。夏は氷を入れるか入れないかのチョイス。かき氷は、煮豆やフルーツがどっさり。大盛りなのでまず1人で食べる人はいない。

 氷が引っ込む季節には、小豆やピーナッツのお汁粉が出てくる。どれも体によい材料で、品の良い甘さ。そんなデザートをお椀に指を突っ込んで、こぼしながらドンと出す店主から生まれている。

2022.09.29(木)
文・撮影=青木由香