いよいよ夏本番、抜けるような青空と緑が眩しい季節の到来です。四季があり、自然の移ろいを感じられる日本には、この季節、この土地でしか見ることのできない絶景が数多く存在しています。

 そんな「夏の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年夏篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。

 各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく夏色の景色をお楽しみください。

 今回は、福岡県観光情報公式サイト「クロスロードふくおか」PR担当が選ぶ、夏の絶景・風物詩をご紹介します。

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆朝倉の三連水車

 広大な農地に囲まれてのんびりと回る姿が牧歌的な、朝倉の三連水車。例年6月17日から10月中旬までの農繁期に稼働し、迫力のある水車が水を汲み上げる涼やかな情景が楽しめる。

 「筑後川から引いた水を田に送るため、1789年に設置された水車です。日本最古の実働する水車として有名で、国の史跡にも指定されています。

 昼間の景観もすてきですが、特におススメなのがライトアップされた夜の姿。幻想的なその光景は、真夏の風物詩として親しまれており、一見の価値ありです。

 木材を使用した水車は地元の職人によって5年ごとに造り替えられるもので、その技術は時代を重ね、今も受け継がれています」(「クロスロードふくおか」PR担当)

稼働期間:6月17日~10月中旬
ライトアップ開催日:2022年は未定(例年お盆の時期)

朝倉の三連水車(あさくらのさんれんすいしゃ)

所在地 福岡県朝倉市菱野
https://amagiasakura.net/

◆つづら棚田

 日本の棚田百選の1つであるつづら棚田は、山あいの斜面を利用して約7ヘクタールの土地に造られた広大な棚田。

 精巧かつ丁寧に石が積まれた約300枚の棚田が階段状に広がり、周りを囲む山林の緑や青空と見事に調和した、匂い立つような美しい田園風景を描き出す。

 「夏の太陽を浴びて、生き生きとした青い稲が風に揺れる姿は、まさに日本の原風景を思わせます」(「クロスロードふくおか」PR担当)

つづら棚田(つづらたなだ)

所在地 うきは市浮羽町新川
https://www.crossroadfukuoka.jp/jp/event/?mode=detail&id=4000000000773&isSpot=1

2022.07.08(金)
文=佐藤由樹