京都を旅する途中、アクセントにしたくなるのは“京都ならでは”の各国料理。
中華も韓国もワインバーもますます旅人に優しくて、軽やかに食事ができる場所が増えている。
誰かに伝えたくなる、新アドレスを7回に渡りご紹介。
本格広東料理がアラカルトで楽しめる
◆一盘菜 田中(イーパンツァイ たなか)

中華料理店や中華食材店が点在する左京区元田中。路地奥に位置する店の佇まいは、異国情緒が漂い、さながら映画のセット。

店主の田中晋平さんは、ホテルの高級中国料理店に長年勤め、腕を磨いた。絶妙な火入れの肉に、美しく形が整えられた点心。

中華食材独特の食感を生かしたり、香辛料を煮出して滋味深い味わいに仕立てたりと、一言で中華といえど田中さんが作る料理の味わいは多彩。

基本に忠実に、丁寧に仕込まれているからこそのクオリティだ。

上質な料理に加え、奥さんが選ぶ酒のラインナップにもセンスが光り、ついあれもこれもとオーダーしてしまう。

「一菜」とは一皿料理の意味。ベテラン料理人の確かな技術で作られた本格広東料理がアラカルトで楽しめると、評判が評判を呼び、オープンするや否や日本全国の食通が訪れる人気店に。

一盘菜 田中(イーパンツァイ たなか)
所在地 京都市左京区田中里ノ内町26
電話番号 075-708-2793
営業時間 14:00~16:30、17:00~21:00
定休日 水曜、不定休
Instagram @yi_pan_cai_tanaka

Feature
京都の懐深さに身を委ねる
アラカルトとお酒の7店
Text=Ai Kiyabu
Photographs=Atsushi Hashimoto