京都を旅する途中、アクセントにしたくなるのは“京都ならでは”の世界各国の料理。

 中華も韓国もワインバーもますます旅人に優しくて、軽やかに食事ができる場所が増えている。

 誰かに伝えたくなる、新アドレスを7回に渡りご紹介。


中華×ワインの新境地

◆Okibi China(オキビ チャイナ)

 店名の「燠(おき)火」とは、炭が真っ赤に燃えている様子を表す言葉。その名から想像できるように、炭火で調理した料理をメインに据えた店。

 店主・辻 龍平さんは東京の名店「過門香」や京都の中華料理店で経験を積んだ。

 名物の、炭火焼きの技法を生かした肉料理や、季節の食材を用いた点心が揃う。

 店のもう一つの柱となるのは、ワイン。

 ソムリエの資格を保有する辻さん自身がセレクトし、ワインとの相性を考えてメニューを組み立てる。

 そのため、ワインを飲まないゲストはお断り。

 料理は予約時に前菜5種類(2,000円)か10種類(3,300円)を注文し、その後、月替わりのメニューからアラカルトでオーダーするシステム。

 化学調味料は使用せず、出汁の旨みやスパイスの刺激を巧みに用いて展開する品々は、中華×ワインの新境地を拓いてくれる。

Okibi China(オキビ チャイナ)

所在地 京都市右京区太秦多藪町14-107
電話番号 075-864-2211
営業時間 17:00~23:00
定休日 日曜、第2月曜
※完全予約制
Instagram @okibi_china

Feature

京都の懐深さに身を委ねる
アラカルトとお酒の7店

Text=Ai Kiyabu
Photographs=Atsushi Hashimoto