島全体がパワースポット。浄化とチャージの地へ
◆加計呂麻島
ほとんどの人が奄美大島を経由して渡る加計呂麻島。さらに手つかずの自然と触れることを求めて、奄美大島からワンデートリップに訪れる人も多い。
スキューバダイビングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティ好きには聖地でもあるが、ドライブや散策、自然を愛でるだけでも十分に楽しめ、むしろそれが贅沢。
加計呂麻島もまた“浄化の島”。島民が精霊の存在を信じ、土地や樹木のパワーを口にする。実際に島を訪れてみると、その理由がよく理解できた。
樹齢数百年という「武名のガジュマル」は鬱蒼とした森の中にどっしりと生えて根や枝を絡ませ、そばに立つだけですさまじい生命力を感じる。
すぐ隣にもガジュマルの巨木があり、その根元にある不思議な青い石に惹かれる人も多いそうだ。
ここにはまた、ケンムンと呼ばれる、奄美群島で愛される精霊のようなものが棲んでいると言われており、この場所に立てばなんだかそんな気持ちにもなってくる。
やはり樹齢の長い「於斉のガジュマル」やそのすぐ近くにある縁結びの厳島神社、数々の滝に、もちろん透明で穏やかな海も……地元の人にも愛されるパワースポットを巡れば、どんどん気持ちが軽くなり、新たな力がみなぎってくるようだ。
商店や飲食店は少ないけれど、それがまた島ならではの素朴な魅力。この場所にしかない個性的で、神秘的な自然に身を任せたい。
文=CREA編集部(奄美大島、加計呂麻島)、粂 真美子(五島列島)
撮影=橋本 篤(奄美大島、加計呂麻島)、原 務(五島列島)