京都に行ったらまず和食、という人は多い。けれど、フレンチもイタリアンも、京都ならではの食への哲学や文化的背景、豊かで個性的な食材を使える環境のもとで独自の進化を遂げている。世界に誇る料理を、この地で。
京都で是非訪れてもらいたい、おすすめのレストランを3回に渡りご紹介。
居心地、料理、ワインの贅沢。すべてをバランスよく叶える
◆DODICI(ドーディチ)
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ゆったりとしたウェイティングスペースに、特別に誂えられたテキスタイル、アートのような壁面まで。
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テーマカラーはダークネイビーとメタリックシルバー、そしてゴールドで、心華やぐ大人の空間だ。町家風の建物は新築。
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すべてがこのレストランのために用意されているのが、こんなにも心地よいとは! 「ドーディチ」は“レストランで食事をする喜び”を徹底して伝えるイタリアンだ。
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やはりこの開店のために用意されたシックな器には、イタリアン一筋の熟練シェフ、尾本寛さんが織り成す、トラッドななかにも京都や和食のエッセンスを含んだ料理が美しく盛り込まれ、支配人でソムリエの中島丈晶さんらが合うワインを選び、サーヴする。
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ワインは8割がイタリア産で、残りは世界各国から。料理に合わせるというよりも、その一杯が場の主役となるような存在感のあるものを揃えているというから、ワイン好きにはたまらない。
ペアリングも3~7杯と種類があるのも楽しめる。
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すべてをひとりが表現するオーナーシェフのお店とはまた違う、それぞれのプロフェッショナルが腕を振るい、優雅なレストラン体験ができる場所。
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DODICI(ドーディチ)
所在地 京都市中京区上白山町239
電話番号 075-221-1238
営業時間 12:00~13:00(最終入店)、18:00~22:30(19:30最終入店)、木曜はディナーのみ
定休日 水、第2・4火曜
https://dodici-kyoto.jp/
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Feature
国境を越えて京都キュイジーヌ
Photographs=Atsushi Hashimoto