CREA Traveller 2022 vol.2の特集は、「京都と沖縄 二つの美意識を訪ねて」。

 ともに長い歴史に支えられた伝統が息づく街でありながら、全く違う表情を持つ京都と沖縄。それぞれ違う魅力を持ちながら私たちを惹きつける、そんな二つの魅惑の街に通底する美意識を探りました。

この記事の掲載号

CREA Traveller 2022 vol.2

Beautiful Kyoto & Okinawa
京都と沖縄
二つの美意識を訪ねて

定価1,350円 (税込)

ご購入は
こちら 

 様々なアイディアをもつ個性的な店が続々登場。新たな京都の名物菓子を、お買い忘れなく。

 おすすめの和菓子とスウィーツのお店を7回に渡りご紹介。


目にも美しく、楽しい、新感覚の和菓子

◆御室和菓子 いと達(おむろわがし いとたつ)

 京都の老舗で長年和菓子作りの腕を磨いた店主の伊藤達也さんが、仁和寺や龍安寺などの名刹が並ぶ御室に自身のお店を構えたのは2019年のこと。

 「幅広い世代の人に和菓子に親しんでもらえたら」と、淡いブルーの壁が洋菓子店のような空間に、彩やかな生菓子や焼き菓子を揃える。

 平安装束の配色を基にした、色鮮やかな2色の生地で自家製あんを包んだ看板菓子の“包み餅”、米粉と卵を使用することでしっとりとした食感に仕上げた“浮島蒸羊羹”、アイシングクッキーから着想を得て、時季に合わせて装いを変える“熊のもなか”など、どの品も和菓子の伝統を大切にしつつ、独自の感性が光る。

 美味しさだけでなく目にも楽しい、誰かに伝えたくなる逸品たちだ。

御室和菓子 いと達(おむろわがし いとたつ)

所在地 京都市右京区龍安寺塔ノ下町5-17
電話番号 075-203-6243
営業時間 10:00~18:00
定休日 水・日曜
https://itotatsu.com/

Feature

新しいもん好きの京都人をも
唸らす和菓子とスウィーツ7選

Text=Atsuko Suzuki、Azusa Shimokawa
Photographs=Makoto Ito、Kunihiro Fukumori、Masuhiro Machida、Ichisei Hiramatsu