“ぬちぐすい”朝食でパワーチャージ

 さて、旅の醍醐味といえば美味しい料理。クラブラウンジでは、一日を通して食事やドリンクを自由に楽しめるが、特筆すべきは“ぬちぐすい”をテーマにした朝食だろう。

 ぬちぐすいとは、ぬち=命、ぐすい=薬のことで古くから沖縄に伝わる言葉だ。方言なので頻繁に使うフレーズではないが、美味しいものを食べて心が満たされたとき、沖縄のおじぃおばぁは「ぬちぐすいやっさぁ~」とこぼす。

 まさに、食事は命の薬=源。なのだ。

 まずはフレッシュなグリーンスムージーをいただく。起きたての体が喜んだかと思えば、島の恵みをたっぷりと盛り合わせたサラダが登場。ほんのり甘みのあるハニーマスタードドレッシングは程よい酸味がきいていて、野菜との相性が抜群。そのほかエッグベネディクトや和食などを選ぶことができ、和洋どちらにするか迷ってしまう……。

塩をコンセプトにしたSALTIDAで特別な珠塩を堪能

 朝食はクラブラウンジで舌鼓を打ったら、ディナーは徒歩10分ほどの敷地内にあるレストラン「SALTIDA」もおすすめ。

 「SALTIDA」はSALTとTIDA(ティーダとは沖縄の言葉で太陽という意味)、そして自然の循環を表す「TIDE」をかけあわせて作られた造語で、SALTと名が付くように、ここでは特別な塩を使った料理を味わうことができるのだ。

 特別な塩は珠塩(たまじお)といい、名倉湾から引いた海水を壺にいれ、石垣島の力強い太陽の元、年月をかけて熟成させるのだが、自然の力に任せているので大量生産は困難。この塩をいただける機会や場所は非常に限られている。

 石垣島の海水を使ったバスソルト作りや石垣焼き体験ができるプランも。(https://www.anaintercontinental-ishigaki.jp/ja/2022-chimdondon/)

2022.03.16(水)
文・写真=CREA編集部