おやつは毎日、手づくり。焼きたての販売も

 スクエアケーキもカップケーキも、吉田郁子さんが毎日ていねいに手づくりしています。

 特に、スクエアケーキは、1個1個、生地を手のひらで伸ばし餡を包んでいます。そう、台湾の人気菓子・パイナップルケーキと同じ手法。手間がかかっています。

 神戸生まれの吉田さんは、「小さい頃からケーキ屋さんになるのが夢で、家で色々作っていました」とにっこり。短大卒業後、保育士として働きますが、ケーキ作りがしたくて神戸や阪神間の店を転々。小麦アレルギーになって、保育士に戻ったものの、「やはりお菓子作りがしたくて」、とうとう自店を2020年12月にオープン。

 「保育士として子どもに接してきましたが、日常的に食べられるお菓子って、意外に少ない。シンプルな素材で手づくりして、安心して食べてもらえるお菓子を、お母さんの代わりに手づくりしています。もっともっと改良を加えて、おいしさをレベルアップしたい」

 駅から遠い小さなお店に、わざわざお菓子を買いに行く楽しみは、タイミングが合えば、焼きたてが食べられること。

 スクエアケーキは、香ばしくてカリカリ。カップケーキは、表面がサクサク。

 焼きたてのお菓子のおいしさは、お母さんの手づくりのおやつを思い出させてくれます。

 子どもだけでなく大人も虜になる「きょうのおやつ」です。

「きょうのおやつ」

所在地 兵庫県西宮市西田町1-7
電話番号 0798-34-8955
https://kyounooyatu.com/
Instagram @kyouno__oyatsu

Column

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生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2021.12.12(日)
文・撮影=そおだよおこ