【セツナ系純猥談ムービー2選】

『私たちの過ごした8年間は何だったんだろうね』他

 最後を飾るのは、叶わぬ恋と別れを描いた、10分程度と17分程度の2作品。

 1作品目は、繋がりは身体の関係だった男女の姿と再会を描いた『【短編映画】純猥談 - 触れた、だけだった。』。物語が進んでいくうちに明かされる、女性の切ない恋心が共感を呼んでいます。

 視聴者の「好きになっちゃうのも、最後けじめをつけられるのも女の子」といった感想通り、女性の意志の強さをも表現している本編。明るさの中にどこか切ない雰囲気が漂う映像にも惹き込まれるものがあるでしょう。

 2作品目は、交際している男女の8年間、そして別れが綴られたムービー『【短編映画】私たちの過ごした8年間は何だったんだろうね - 純猥談』。

 「引き止めてほしい気持ちが混じっているような、別れようか? の言い方が切ない」といった視聴者からのコメント通り、決定的な別れを言い出せずにいる描写がやけにリアルだからこそ、自分たちの恋愛事情に重ねて観る人が多いのかもしれません。

 2作品とも、もう戻ることができないからこそ輝いて見える昔の記憶、それでも前に進んでいく男女の姿が映し出された、超共感型ムービーとなっています。


 いかがでしたでしょうか。いずれの作品も、登場人物たちの繊細な心の機微が描かれており、短いながらもとても濃密な物語となっています。気になった作品をご鑑賞いただけると幸いです。

2021.04.10(土)
文=OIK志野(A4studio)