愛する人たちと過ごす時をより豊かに、大切にしたいと、ことさらに願う今、フランスの人々がホテルに求めるものは、大きな空と大地が迎えてくれるおおらかな環境。
広大な敷地で思い切り遊び、くつろぎ、自然を愛でるホテルへ。おすすめの4軒をご紹介。
小さな城と広大な領地がモダンなシャトー&コテージに生まれ変わった
◆Domaine des Etangs(ドメーヌ・デ・ゼタン)

フランス中部、四方数キロメートルにわたり隣家もなく人も少ない石造りの家で、水辺にボートを漕ぎ出し、木陰で読書し、満天の星の下眠りにつく。

隠遁者ならずとも、快適な設備とサービスの元にこんなホテル体験が楽しめる。
右:望めば、ピクニックバスケットを広げる水辺でランチも可。
孤高、静寂、自然、そしてアートが現代のラグジュアリーの欠かせぬ要素であると確信させるのは、小さな城と広大な領地をモダンなシャトー&コテージに生まれ変わらせたドメーヌ・デ・ゼタンだ。

城とその周りに点在する農家、森と牧草地、大地を潤す七つの池。

千ヘクタールに及ぶ敷地内では牛が草を食み、菜園に季節の野菜が実る。

中世からのランドスケープのままに、建物内部を居心地の良い客室やコテージに改装し、シャトー内のサロンや屋根裏の遊技場はすべての宿泊客に開放する。

日中には、釣りやサイクリング、ホテルが用意する地図を片手に稀代の現代アーティスト作品が点在する森の散策を楽しめるが、宿泊者同士が鉢合わせすることは稀だ。
右:自然界や天体をテーマにしたアート作品をインテリアに多用。
それほどまでに広大だ。とはいえ、土地をよく知る村人が案内人として領内を巡って敷地内の安全を図り、季節によっては希望者を募り、野生動物に出合えるスポットへも案内してくれる。

カントリーサイドならではの新ラグジュアリー。その懐は深い。
中:菜園の有機野菜の風味が際立つ野菜のブイヨンを添えた燻製セロリ。
右:風味も形も葡萄尽くしの秋のデザート、パン・デピス風味。
Domaine des Etangs(ドメーヌ・デ・ゼタン)
所在地 Domaine des Etangs, Massignac, France
電話番号 +33 5 45 61 85 00
客室数 11室(シャトー他)、コテージ6棟
料金 プレステージルーム 350ユーロ~、スイートリュンヌ 800ユーロ~、ソントールコテージ 700ユーロ~
https://domainedesetangs.com/

Feature
“新ラグジュアリー”に和む
フランスの週末ホテル旅
Text=Chiyo Sagae
Photographs=Yuji Ono