今なぜ、有名シェフたちは、新たな挑戦の舞台として沖縄を選ぶのか。
今回は、小杉浩之シェフが登場。これまで、名古屋で予約困難だったフレンチの名店「イレテテュヌフワ」のオーナーが、沖縄という地を選んだ理由とは?
眺めとともに楽しむ テイスティングメニュー
●6six(シス)
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名古屋で予約困難な人気店として名を馳せた「イレテテュヌフワ」。
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そのオーナーシェフ、小杉浩之さんがお子様の誕生を機に奥様の故郷・沖縄に拠点を移し、2018年4月に開店したのが「6six(シス)」だ。
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場所はサンゴ礁に彩られた古宇利島。
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「きれいな景色を眺めながらの食事はこの上ない贅沢。ぜひここで店を」と島に魅了された小杉さんの念願が叶った形だ。
名古屋時代には、沖縄の食材は馴染みがなかったという小杉さんだが、沖縄の海岸や森へ足を運ぶと、自然に生育している野草やキノコなどに感激。
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さらに流木や木の実はこの店の真骨頂でもある器へと昇華した。
ランチで15品~、ディナーでは25品~。どの料理も運ばれてくるたびに驚きの声を上げてしまう。
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「作り手とお客様の喜びは比例するものです。だから、まずは料理人が楽しまなくては」というシェフの世界観を楽しみたい。
小杉浩之(こすぎ ひろゆき)
1962年三重県出身。16歳で料理の道へ進み、2008年にジビエ専門店「シェ小杉」を開店。2015年「イレテテュヌフワ」にリニューアル。独自の感性で提供される料理の数々で人気を不動のものに。
シス
所在地 沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利499-1
電話番号 0980-56-3733
営業時間 11:30~15:00、18:00~23:00
定休日 不定休
交通 那覇空港から車で約120分
※完全予約制(2日前まで)
https://six-kouri.com/
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Feature
人気シェフたちは
なぜ沖縄を目指すのか
取材・文=伊藤一洋
写真=G-KEN
構成=矢野詔次郎