今なぜ、有名シェフたちは、新たな挑戦の舞台として沖縄を選ぶのか。
今回は、川手寛康シェフが登場。これまで、これまで様々なオファーを断り続けてきた川手シェフが、沖縄という地を選んだ理由とは?
沖縄とフランスの感性が融合する 新たな美食世界
●ハレクラニ沖縄 イノベーティブ「シルー」

東京・外苑前の閑静な一角に佇むミシュラン2ツ星フレンチ「フロリレージュ」。
川手寛康シェフの溢れる独創と真摯な探求心によって生み出される一皿で魅了する美食空間だ。

「これまで様々なオファーを頂きましたが、すべてお断りしていました」という川手シェフ。
だが、東京とは異なる独自の食文化がある沖縄という場所でなら、今までとは全く違う挑戦ができると決断した。

今日と明日では、メニューが一変することもあるほど、日々刻々と変化し、進化を続ける川手シェフの料理世界。
それが沖縄の個性的な食材と出会い、新境地を切り開く。

「フランスにも豚の頭や血を使った伝統的な料理があるように、沖縄とは共通するところもあります。
フレンチの料理人にとって、沖縄は実は相性のいい土地なのかもしれません」

2019年7月のオープンから1年を経て、今夏にはさらなる新作も登場予定。まさに旅の目的にしたい未知なる美味体験がここにあるのだ。
川手寛康(かわて ひろやす)
1978年東京生まれ。洋食シェフの父をもち、高校卒業後に料理の世界へ。日仏の有名シェフの下で研鑽を重ね、2009年に独立。東京・外苑前に「フロリレージュ」を開店した。
ハレクラニ沖縄 イノベーティブ「シルー」
所在地 沖縄県国頭郡恩納村名嘉真1967-1 ハレクラニ沖縄
電話番号 098-953-9530(レストラン予約)
営業時間 17:30~21:00 L.O.
定休日 無休
料金 ディナー 13,000円~
交通 那覇空港から車で約75分
https://www.okinawa.halekulani.com/

Feature
人気シェフたちは
なぜ沖縄を目指すのか
取材・文=矢野詔次郎
写真=長谷川潤
構成=矢野詔次郎