ごはんが進んで仕方ない 180gの肉爆弾

◆レストラン桂「特製メンチカツ」

偏愛ポイント:数十年前から相当食べている

「きれいなまん丸。ソースをかけた姿がいかにもおいしそう」

――渡辺P紀子さん

 日本橋で50余年、界隈で働く人たちのお腹を満たしてきた“町の洋食屋さん”。

 入り口のメニューサンプルからも、歴史ある名店の風情が漂う。

 名物の「特製メンチカツ」は、和牛と国産豚の合い挽きを使った180gのパテにパン粉をつけ、ラードで香ばしく揚げたもの。

 「きれいなまん丸の形で、デミグラスソースをかけた姿がいかにもおいしそう。ごはんによく合う味わいで、もう数えきれないほど食べています」(渡辺P紀子さん)

 ランチはごはんとセットで、夜はお酒とともに楽しむ紳士も多いとか。

 ほがらかなお姉様方のこなれたお給仕も味のうち。

レストラン桂

所在地 東京都中央区日本橋室町1-13-7
電話番号 03-3241-4922
営業時間 11:00~14:00(L.O.)、17:00~20:30(L.O.) ※土曜はランチ営業のみ
定休日 日曜・祝日

◎Recommender
渡辺P紀子(わたなべ ぴー みちこ)さん

味には作り手の人生が映し出されると信じ、作り手の半生をじっくり聞きだす食中心のライター&編集者。老舗店から最新の店まで、守備範囲が広い食いしん坊。

2020.06.10(水)
文=伊藤由起
撮影=佐藤 亘

CREA 2020年6・7月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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