ひとつ鍋を囲む楽しさは、今も昔も変わらない。東京の下町には、長い歴史の中で磨かれた名物鍋が、今日も多く残っています。気分も改まる年末年始、古きよき味を受け継いだ、伝統の鍋料理を食べに出かけ、日本の食文化に思いを馳せてみたいもの。
そこで今話題がいっぱいの東京下町エリアで食べられる、リュクスな鍋料理を4回に渡って紹介。今回は[浅草]のすき焼き。
すき焼き/今半本店(東京・浅草)
奥座敷ですきやきの真髄を堪能
肉の味がしっかり感じられるよう、極上黒毛和牛ロースをやや厚切りにするのが今半本店の流儀。醤油、酒、砂糖、みりんを合わせたたれのなかでレアの加減に火を通し、たっぷり生卵をつけていただく。特選牛ロースすき焼き1人前(100g)6,300円 お替りの肉5,775円
江戸前すき焼きの代名詞とも言える「今半」だが、そのなかでも浅草仲見世通り裏にあるこちらの「今半本店」が最も古い。明治28年に創業後、往時は和洋中華を食べさせる繁盛店で、中庭には湯船があり、粋な江戸っ子たちはひとっ風呂浴びてから食事をしたとか。戦後移転したこちらのお店も、通りに面した庶民的な椅子席とはうって変わり、奥に築60余年の母屋が広がる。静かな座敷で、5代目当主しか配合を知らないという秘伝の割下でさっと焼いた黒毛和牛のロースを頰張れば極楽。しかも1人前6300円とは、下町気質の真骨頂だ。
【ぶらり寄り道!】
浅草寺参拝の後は、財布を新調して金運UP
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電話番号 03-3844-0788
URL http://www.you-bi.com
今半本店
所在地 東京都台東区浅草1-19-7
電話番号 03-3841-1411
営業時間 11:30~20:30
定休日 火曜
※奥座敷個室は要予約
photographs:Setsuo Sugiyama / Akinori Maekawa
text:Hiroko Komatsu / Shojiro Yano
Special Thanks:Kyushu tourism promotion organization