島の伝統文化に親しむ
多彩なオリジナルプログラム
◆星のや竹富島
独特の文化が色濃く残る竹富島では、毎年旧暦9月の庚寅、辛卯の2日間を中心に80余りの伝統芸能が神々に奉納される、約600年の伝統があるといわれる“種子取祭(タナドゥイ)”が行われる。
2012年の開業以来、“この島に根付き共生する文化リゾート”であり続ける「星のや竹富島」では、国の重要無形民俗文化財に指定されている竹富島最大の祭事“種子取祭(タナドゥイ)”の時期に合わせ、奉納芸能や伝統食など、島の人々が守り受け継いできた文化を宿泊しながら体験できるプログラムを多数開催する。
日程限定のツアープログラムは、2019年10月20日(日)~21日(月)の“奉納芸能鑑賞ツアー”と、2019年10月20日(日)の“世乞い(ユークイ)体験ツアー”のふたつ。
“奉納芸能鑑賞ツアー”は、五穀豊穣を願い2日間で80余りの芸能が奉納される、種子取祭の奉納芸能の一部を鑑賞するツアー。
そして“世乞い(ユークイ)体験ツアー”は、唄を謡いながら集落内の家々を訪れて豊穣を祈願する儀式“世乞い”に参加するというもの。
どちらのツアーも島特有の伝統文化を守り続ける島の方々の想いや一体感が感じられること請け合いだ。
さらに施設内では、2019年10月1日(火)から23日(水)までの期間、毎日さまざま、種子取祭を体感できるプログラムを開催するのでこちらも要チェック!
例えば、毎晩「ゆんたくラウンジ」で実施されるのが、“てーどぅんばなし(竹富話)”。
これは、種子取祭と竹富島の写真とともに、祭りや島の文化、歴史についてスタッフが紹介するという催し。島の人々の種子取祭にかける想いや一致団結する様子が伺え、種子取祭をより深く知ることができる。
また朝には、施設内の畑を散策しながら種子取祭にまつわる話を聞く“種子取祭散策”を毎週木曜日と日曜日に開催(ともに参加費無料)。
午後「ゆんたくラウンジ」におもむくと、島の伝統食“イイヤチ”が無料で振る舞われるので、こちらも必食だ。
“イイヤチ”は、もち米・粟・小豆を炊いて練ったお餅で、ほんのりと甘く、優しい味が特徴。祭事のときに食べられるお供え物なので、この時期だけに供される。
また、竹富島で秋の夜長を満喫するアクティビティに参加したいという人には、2019年9月30日(月)までの期間限定で開催中の“ナイトクルーズ てぃんがーら”がおすすめだ。
竹富港からダイビングボートで出発し、全身に島と海の風を受けながら、石垣島方面へ。キャビンから眺める石垣島の夜景は、都会の夜景とはまたひと味違った趣が感じられる。
2019年9月30日(月)までの“ナイトクルーズ てぃんがーら”、2019年10月1日(火)から23日(水)までの“種子取祭(タナドゥイ)”体験プログラム。
星のや竹富島の秋の旅は、知的好奇心と冒険心をくすぐる魅力に満ちている。
星のや竹富島
所在地 沖縄県八重山郡竹富町竹富
電話番号 0570-073-066(星のや総合予約)
https://hoshinoya.com/
文=立花奈緒(ブレーンシップ)