水鳥やキジがお散歩する
ウェットランドの奇跡の風景

 さらに、足を延ばして南西端にある湖脇の「ウェットランド」へ。ウェイクハーストは、入り口付近の標高が一番高く、最も低い場所との高低差が70メートルもあるため、湖に向かう坂道からも変化のある光景がのぞめます。

 ここには、「ロダー・バレー自然保護区」というエリアがあり、入場するには許可証(ビジターセンターにて無料で発行)をもらう必要があるのですが、保護区の手前にある「ウェットランド」でも、十分に野生の植物を満喫できます。

 最近改修された木の歩道と、ピクニックするにも便利な休憩所が設置されています。

ウェットランドの風景。のんびり散策したいエリアです。園内では水鳥やキジがいたるところを歩いています。

 最後に、ウェイクハーストにある「ミレニアム・シード・バンク」もどうぞ忘れずに。

 ここは、絶滅危惧種を含む世界中の植物の種を保存する種子銀行、そして研究機関の役割を果たしています。

 現在までに約4万種以上の植物の種2兆個を保存しているとのこと。ガラス張りで、研究者が顕微鏡をのぞき込んでいる様子などを間近で見ることができ、植物に関する理解が深まります。

 ウェイクハーストは、ぐるりと一回りすると約3.6キロ。時間に余裕をもって訪れたいスポットです。

 バスの本数も少ないので、帰りの時間とバス停の場所はかならずご確認のうえ、歩き始めることをおすすめします。

ロンドンのキュー・ガーデンでは、チフーリのガラス作品が植物のなかに展示されています。Dale Chihuly. Sapphire Star. The New York Botanical Garden, Bronx, NY. © Chihuly Studio

 なお、ロンドンのキュー・ガーデンでは、2019年10月27日(日)までガラス作家デイル・チフーリの作品を庭園のなかで公開中。こちらもどうぞお見逃しなく。

ウェイクハースト Wakehurst

所在地 Ardingly, Haywards Heath, Sussex, RH17 6TN
電話番号 01444 894066
入園料 大人13.95ポンド
https://www.kew.org/wakehurst/

安田和代(KRess Europe)

日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
●ロンドンでの小さなネタをつづったインスタグラム @gezkaz
●運営する編集プロダクションのウェブサイト http://www.kress-europe.com/

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最旬シークレット・ロンドン

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文・撮影=安田和代(KRess Europe)