165年の軌跡とロイヤルな
愛の絆を辿る

 こうした数々の功績が認められ、同社は'80年、オランダ王室より「ロイヤル」の称号を授けられた。また165年の間には、自国や英国はもとより、世界のロイヤルファミリーやセレブがその輝きに魅せられ、ダイヤモンド通りにそびえ立つ“聖域”を訪問。

 応接室に並ぶVIPの写真や、彼らの署名が収められた来賓者名簿“ゴールデンブック”が、その栄華を物語っている。そこには、2019年4月に厳かに退かれた上皇陛下の若き日の姿と自筆も見て取れる。

 近年では、雅子皇后と親交の深い、オランダ王国マキシマ妃の薬指で輝くダイヤモンドが、ロイヤル・アッシャーのものだとつとに話題である。

 アレクサンダー国王とのご成婚は2002年だが、お妃候補が挙がる以前に王室から依頼を受け、ナショナルカラーであるオレンジ色のダイヤモンドを、現社長エドワードが自らカット、研磨したという。

 その2年後、アルゼンチンから嫁ぐと報道された未来の妃の薬指には、見事なオレンジダイヤモンド。エドワードがどれほど驚き、歓喜したことか。

 皇太子自らデザインして贈ったという愛の絆のリングは、マキシマ妃の家族の事情で多難を極めたご成婚までの道のりを見守り、ふたりに勇気を与え続けたに違いない。

 ロイヤル・アッシャーはダイヤモンドの歴史とともに、愛の歴史を刻んでゆく。

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ロイヤル・アッシャー・オブ・ジャパン

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Edit, Styling & Text=Mami Sekiya
Photo=Kanji Ishii, Hirofumi Kamaya(cutout)
Assistant Edit=Mai Ogawa
Special Thanks=LEKKER BIKES, WOLKERS