最新スタイルのレストランに伝統料理とワインが充実したエノテカなどなど。ミラネーゼも車を飛ばして来る食の都トリノの最新の「食」事情を6軒ご紹介。


「エル・ブジ」の元シェフが
渾身のプロデュース

●Condividere
(コンディヴィーデレ)

 トリノのコーヒーメーカーであるラヴァッツァが、かの名店「エル・ブジ」で名を馳せたフェラン・アドリアのプロデュースの下でレストランをオープンした。

 フェランといえば分子料理かと思いきや、泡なしサイフォンなしの“普通”の料理が並ぶ。

 だが、シェフのフェデリーコ・ザナーズィの才能が光るクリエーティブな皿の数々は、丁寧な手仕事だけが生み出せる上質な味を極めている。

 コンセプトはタパス&イタリア家庭料理。手で取ってパクッと食べたり、仲間と取り分けて食べるスタイルで、店名のコンディヴィーデレ(シェアする)はそこからきている。

 メニューは単品 1.90ユーロからだが、お任せコース料理(60~110ユーロの4コース)がおすすめ。

 ポップな内装、カジュアルな食べ方、なのに料理は最高峰というミスマッチがこんなにも楽しい、トリノで今一番注目の一軒だ。

Condividere
(コンディヴィーデレ)

所在地 Via Bologna 20A, Torino, Piemonte
電話番号 011-0897651
営業時間 19:30~22:00(土曜 12:30~14:00、19:30~22:00、日曜 12:30~14:00)
定休日 日曜夜、月曜
※ホームページから要予約
https://www.condividere.com/

Feature

食の最先端都市
トリノで優美な週末を

Text=Sayaka Miyamoto
Photo=Atsushi Hashimoto