貸切舟で奥嵐山の桜を愛でる
◆星のや京都
京都の嵐山にある全室リバービューの旅館「星のや京都」では、例年人気となっている“奥嵐山の花見舟”を今年も3月25日(月)~4月10日(水)の期間限定で開催する。
嵐山は日本のさくら名所100選に選定されていて、春になるとソメイヨシノやヤマザクラなど、約1,500本の桜が山肌をとりどりのピンクに染め上げる。
この景観は、13世紀に亀山上皇が奈良県の吉野山からサクラを移植して以来、守り継がれているものだという。
そんな奥嵐山の見事な桜景色を、貸切の屋形舟に乗って愛でるアクティビティが“奥嵐山の花見舟”。
花見舟は多くの観光客で賑わう渡月橋(とげつきょう)から約1キロ離れた、大堰川の上流を進む。そのためゆったりと静かに、歴史ある奥嵐山の桜を愛でることができるのだ。
舟の上には、京都老舗店の花見弁当と宇治の茶舗があつらえたお茶3種が用意される。
今年の花見弁当は、京都の有名料亭「紫野和久傳(むらさきのわくでん)」によるもの。弁当の1段目には、黒酢を使った酢飯に春に旬を迎える桜鯛の薄造りを敷きつめた桜鯛黒寿司、2段目には筍や山菜などの食材をふんだんに使った料理の数々が。
弁当のあとには、やさしい甘みの菓子「れんこん菓子西湖(せいこ)」が供される。
「紫野和久傳」の花見弁当に合わせていただくお茶は、宇治の日本茶専門店「利招園茶舗(りしょうえんちゃほ)」がセレクトした3種。
まずは、炭酸水で水出しした“うじひかり”のかぶせ茶で乾杯。炭酸水で淹れることで、フルーティーで軽やかな香りが際立ち、緑茶の香りや旨みより楽しむことができる。
次に供されるのは、京都の軟水で水出しした煎茶“うじみどり”。桜もちやシナモンを連想させるあっさりとした香りが特徴だ。
そして最後は菓子に合わせて、抹茶が点てられる。大堰川の色にちなみ、さらに旅の“記録”になるようにとの思いから、“録碧(ろくへき) ”と名付けられたこの抹茶は、星のや京都のために選ばれた茶葉を使用したオリジナル。
渡月橋から船に乗り、大堰川を遡ると現れる水辺の私邸・星のや京都は、美しい景観と静けさに包まれた、大人のためのリゾート。
ぜひ一度は“奥嵐山の花見舟”で、ワンランク上のお花見を体験してみたい。
星のや京都
所在地 京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
電話番号 0570-073-066(星のや総合予約)
https://hoshinoya.com/
文=立花奈緒(ブレーンシップ)