野菜を食べれば「これが本当の野菜の味か」と唸らされ、貝の中に海がまるごと入っているかのようにカキの味は濃厚だ。美味は食材だけには限らない。シェフの味を求めて客は世界中から集う。カナダのプリンス・エドワード島が美味しいものに満ちている理由を探りに出かけた。
“地元の台所”として
愛される小さな名店
◆Gallant's Shellfish & Seafood
(ギャランツ・シェルフィッシュ&シーフード)
大変に失礼ながら、パッと見はレストランに見えない。それもそのはず、以前はカキ小屋だった建物をシェフのテイラー氏が買い取り、魚介類や調理した軽食を販売。イートインも可能な店として営業しているのだ。
テイラー氏も料理学校CICの出身で、世界各国で修業をした後に、生まれ故郷のこの島に帰ってきた。
「自分の取り扱う食材や料理で人が喜んでくれるのがこの仕事の醍醐味。シーフードは傷みやすいけれど、そこも含めて扱うのが面白いです」と明るく腕を振るう。
Gallant's Shellfish & Seafood
(ギャランツ・シェルフィッシュ&シーフード)
所在地 10056 Route 6, Stanley Bridge, Prince Edward Island
電話番号 902-629-9186
営業時間 10:30~19:00(5月、6月 ~18:00)
定休日 10月1日~4月末
https://gallantspeifood.ca/
※通貨レートは1カナダドル≒85円(取材時)
Feature
カナダの誇る美食の聖地
プリンス・エドワード島へ
Text=Takeshi Sato
Photo=Atsushi Hashimoto
Coordination=Yasuyo Hibino(fish*co.)
Cooperation=Destination Canada, Tourism Prince Edward Island