食のマーケット「イータリー」が
満を持してローマデビュー！

最大規模を誇るローマ店の魅力

 4フロアー、広さが17000平米に及ぶローマ店では、食料品、飲料、アルコール類、キッチングッズなど、じつに14000ものアイテムを扱っている。バール、ジェラテリア、ワインバー、ビレリア(ビール専門バー)を含めるイートイン(レストラン)は23カ所。野菜・肉・シーフード・ピッツァ他、各レストランがそれぞれのテーマを打ち出しているので、利用者にとっては選びやすく有り難いのだが、いずれにしてもじっくり見てまわるにはかなりの時間がかかる広さだ。

本場イタリアならではの食材がいっぱい！

 さて、食事や買い物が楽しめるだけでなく、イタリアの食文化に触れることができるのもイータリーの魅力のひとつである。ビール、パン、スイーツ、モッツァレッラチーズづくりの実演(できたてのものは直売される)や、有名シェフのコラボ・ディナー、つくり手を招いてのワイン試飲会、食文化講座、エキシビションなど、数々のイベントが目白押しなのはスペースに事欠かないローマ店だからこそ。イベント・プログラムは随時ホームページにアップされており、登録さえしておけば、事前にオンライン予約ができる。

日本のイータリーは、代官山、日本橋、吉祥寺などに店舗を展開

 高級フード・マーケットのイメージがある日本やNYのイータリーに対し、ローマは子供連れの家族も多く、賑やかで大衆的な雰囲気(土地柄のせい？)。その日、私が注文したスペックやリコッタチーズ入りの大盛りサラダは8.50ユーロ、ワイングラスになみなみと注がれたプロセッコは3ユーロと、値段の方も庶民向けの嬉しい金額だった。

text&photographs:Yukie Muramoto