山派イタリア人に人気なのが、イタリア北東部のドロミーティ山塊とその周辺の山岳リゾート。イタリア人が世界に誇る山岳リゾート地帯には美しく雄大な風景だけでなく、豊かな美味が溢れている。四季折々の山の恵みを皿の中に美しく再現したイタリア料理をいただけるレストランを紹介。

» 第1回 北イタリアの老舗2ツ星レストラン
» 第3回 地衣類や木の皮を食する不思議な体験
» 第4回 季節感溢れる郷土料理をモダンにアレンジ
» 第5回 その腕に誰もが驚く人気トラットリア
» 第6回 イタリアの山の恵みに満ちたレストラン
» 第7回 スプマンテの名門が開いた独創的レストラン
» 第8回 美食を楽しみながらプチ社会貢献

ナチュラルモダンなリゾートで
森のハーブや野菜を駆使したご馳走を

◆Trattoria Al Cacciatore della Subida
  (トラットリア・アル・カッチャトーレ・デラ・スビダ)

レストラン横のパブリックスペースでは、森のハーブティーや食前酒を飲んだり、食後のリラックスタイムを過ごしたり。

 スロベニアの国境まで数キロというコルモンスは、イタリア白ワインの聖地として有名だ。

左:シェフのアレッサンドロ・ガヴァーニャさん。森の野草を使った料理が得意。
右:カーザの中庭から向こうに広がる緑の森を眺める。

 その中のスビダ村にある「ラ・スビダ」は、広大な森の中に「カーザ」と呼ばれる独立した宿泊施設17棟とレストランを持つリゾート施設。棟ごとに異なるモダンインテリアの部屋やパブリックスペースでリラックスするもよし、近隣の森を散策したり、森の中のサウナハウスでリフレッシュしたりと森を堪能するもよし。

“摘みたてブルスカンドリのベーコン巻きとパンのサラダ ウズラの卵” 14ユーロ。ワイルドホップの新芽、ブルスカンドリは春先にだけ味わえる地元の山菜。ベーコンは近隣の農家の自家製。

 お腹が空けばトラットリア「アル・カッチャトーレ」自慢の森のハーブや野菜を駆使したご馳走に舌鼓を。

左:“燻製ウナギのフィレと野のグリーンのサラダ” 14ユーロ。シェフ自ら摘みに行く香り高い野の草とウナギの濃厚な味のハーモニーはとにかくお見事。
右:“ジリーニ” 12ユーロ。昔ながらの手打ちパスタ・ジリーニを、野のグリーンとウサギ肉でサラダ風に。
左:“のろ鹿のフィレ肉 ワイルドフェンネルの衣” 27ユーロ。ジビエもシェフの得意料理のひとつ。
右:“ジャガイモとチャイブの詰め物入りトルテッリ” 12ユーロ。モチモチの自家製パスタにはフリウリのチーズ、モンタジオの長期熟成タイプを削って。

 名将カエサルによって建設されたという美しい街チヴィダーレに約15キロ、州都トリエステにも約45キロという便利さも嬉しい。

東欧のアンティークをイメージさせるダイニングルーム。
左:レストランの建物は古い農家を改装したもの。
右:森の中に点在する昔の農家風な建物。中は意外なほどモダンで素敵なアパートタイプの宿泊施設だ。

Trattoria Al Cacciatore della Subida
(トラットリア・アル・カッチャトーレ・デラ・スビダ)

所在地 Via Subida 52, Cormons, Gorizia, Friuli-Venezia Giulia
電話番号 0481-60531
http://www.lasubida.it/

●レストラン
営業時間 12:00~14:30(土・日曜のみ)、19:00~22:00
定休日 水・木曜

●宿泊
料金 1室120ユーロ~
客室数 17棟

【ACCESS】
トレンティーノ=アルト・アディジェ州は、県都ボルツァーノまで国鉄にてミラノ、ヴェネツィアからそれぞれ約3時間、州都トレントまではミラノから約3時間、ヴェネツィアからは約2時間半。
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州ウーディネへは、国鉄にてミラノから約4時間、ヴェネツィアからは約2時間。車ではヴェネツィアから約3時間半。

Feature

イタリア人が愛する山の美味

Text=Sayaka Miyamoto
Photo=Kinta Kimura
Special Thanks=Daniela Patriarca(ICT-Italian Culinary Tradition)、Regione Südtirol/Alto Adige、PromoTurismoFVG