【オールドマスターの名画が一堂に】オランダやフランドルのオールドマスターによる名画が並ぶダイニングルームには、当時オランダ人画家でレンブラントの次に人気の高かったフランス・ハルスの作品(写真左下)も。絵のモデルである商船の船乗り、ピーター・ファン・デン・ブロッケはハルスの友人だっただけに、くつろいだ表情を見せている。フランス・ハルス《ピーター・ファン・デン・ブロッケの肖像》1633年制作。 【レンブラント後期の傑作自画像】所蔵される絵のなかで、最も著名な作品のひとつが、レンブラントの自画像。レンブラントは生涯で数多くの自画像を残しているが、後期の自画像のなかでは最も優れた作品とみなされている。絵筆とパレットをたずさえた画家の真剣なまなざしは、経済的な危機に直面していた苦悩の時期を示唆している。レンブラント・ファン・レイン《自画像》1665年頃制作。 エントランスホールにある初代伯爵夫人姉妹の肖像画。 【のんびり人混み知らずで、フェルメールを見学】光の魔術師といわれるフェルメール。その展示会には通常多くの人が押し寄せ、ゆっくり見学できる機会は少ない。ここは平日、人出が少なくフェルメール後期のこの作品を心ゆくまで鑑賞できる、希少な場所だ。フェルメール人気が高まりつつある1889年に美術品蒐集に熱心だったアイヴァ伯爵がこの作品を購入した。ヨハネス・フェルメール《ギターを弾く女》1672年制作。 記事を読む