102歳を迎えた作家の佐藤愛子さんは現在、介護施設に入られている。100歳になっても執筆活動を続けていたが、家族の目から見ると、徐々に体の衰えが目立ってきたという。

 娘の杉山響子さん、孫の杉山桃子さんが「佐藤愛子」の家と仕事とお金と恋について語った書籍『ぼけていく私』の内容の一部を、ダイジェストでお届けする。


心身が衰えはじめた“きっかけ”

 愛子さんの心身が「ガクンと衰え」たのは、2022年の秋に帯状疱疹を患ってからだったと桃子さんは語る。響子さんも「もうだめだと思った」というほどの状態から回復し、100歳で本を書き上げたことに驚きを隠さない。しかし、2024年には肋骨と大腿骨を骨折。認知機能も徐々に低下していった。

「昼寝から起きると何時かわからないようになったのが始まり」(桃子さん)

 愛子さん自身、自分の変化に大きなショックを受けていた。響子さんは当時の様子をこう振り返る。

「母が自分の認知症にショックを受けて、『このことみんな知ってるの?』と言うので、『まだ誰にも言ってない』と答えたら、ホッとしていました」(響子さん)

入院中も“愛子節”は健在

 当初は伏せていたものの、誕生日のお祝いなどで問い合わせが相次ぎ、「家にいないことを隠すわけにもいかない」という現実的な問題に直面する。家族は「ショートステイ先で転んだ」とだけ説明していたが、同年10月、桃子さんが自著『佐藤愛子の孫は今日も振り回される』で、祖母の衰えについて初めてはっきりと記した。これが、世間へ事実を明かす一歩となった。

 一方で、佐藤愛子さんらしいエネルギーは健在だ。入院中、病院で食事について聞かれれば、ナースステーションの近くで「こんなまずいもの、生まれてこの方、食べたことないね」と言い放つ。

 その姿を、響子さんは「母の中には活火山があって、常にエネルギーがわいてくる。細胞は衰えているのにエネルギッシュ。だから転んだりするんです」と表現する。

『ぼけていく私』の抜粋記事本編では、響子さんが子どもの頃を振り返り、愛子さんの"アラフィフの恋"についても語っている。

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本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

【#1を読む】肋骨と大腿骨を骨折、時間も分からなくなり…102歳・佐藤愛子の“認知症”を、娘と孫がそれでも世間に明かした理由
【#2を読む】「施設でじいさんばあさんに号令かけてる」認知症になった佐藤愛子・102歳が今でも見せる“愛子節”〈2番目の夫の名前を聞くと…〉
【#3を読む】102歳・佐藤愛子が落ちた“アラフィフの恋”「妻子のある人でしたけど、母なりにウキウキしてました」「名字に“ちゃん”を付けて…」
【#4を読む】「もらった物、全部出しなさい」と言われ…102歳・佐藤愛子が“恋の終わり”にとった〈衝撃すぎる行動〉とは?

ぼけていく私

定価 1,430円(税込)
文藝春秋
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