2025年1月の公開から約1年が経過し、今でもロングラン上映中の香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』。劇中で、虎兄貴の黒社会組織で若頭を務める青年・十二少(サップイーシウ)役を演じ、日本でも人気急上昇中なのがトニー・ウー(胡子彤)だ。

 ブレイクのきっかけになった映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』で演じた人気キャラ・十二少(サップイーシウ)の役作りや、過酷な撮影エピソードなど独占インタビュー!(全3回の2回目)


野球にも繋がるチームとしての結束力

――2021年に公開された映画『レイジング・ファイア』では、闇落ちしたニコラス・ツェーさん演じる先輩刑事の後を追いかけ、彼率いる犯罪組織のメンバーになる難役を演じました。

 これまで僕が演じてきた役とは、かなり違っていたので、まずは台本を読み込みました。そして、ニコラスさんを中心にした組織のメンバーがチーム内でどのような行動しているか? それぞれの特徴を観察し、そこから自分が演じるキャラクターの役割を考え出しました。その結果、成熟していて冷静沈着、あまり口数が多くない男になりました。それによって、メンバーそれぞれの個性がそれぞれ光ったと思っています。

 映画製作は野球にも繋がるチームとしての結束力が大切です。必ずしも全員がレギュラーである必要はありませんが、控えや補欠であってもチームに貢献できるのであれば、自分に与えられた仕事をしっかり務めること。そういう考えを持てるようになったのは、スポーツ選手として、野球選手としてやってきたからだと思います。

――ベニー・チャン監督の遺作でもある映画『レイジング・ファイア』(21年)は、日本では『トワイライト・ウォリアーズ』のヒットにより、ふたたび注目され、今でも映画館でたびたび上映される人気作になりました。

 え、なに! なに? もう4年以上、前の作品なのに! それはとても嬉しいことですし、日本のみなさんに感謝しかありません。ベニー・チャン監督は、僕たちにある程度の自由を与えながら演出してくれました。だから、かなりヘビーな役柄に関わらず、楽しみながら演じることができました。この場を借りて「ありがとう、ベニー監督」と言いたいです。

――このとき同じ組織のメンバーを演じられたのが、『トワイライト・ウォリアーズ』では四仔役を演じられたジャーマン・チョンさんです。このときが初めての共演でしたか?

 ジャーマンとの初対面は今から6、7年前のTVドラマでの現場だったと思うのですが、そのときは直接の共演シーンはありませんでした。その後、いろいろな映画やドラマで共演するようになり、仲良くなりました。仕事以外でも、一緒にジムに行ったり、アクションの練習をしたり、ショートフィルムのようなものを撮ったりもしていました。

 彼の見た目はちょっと怖いかもしれませんが、自分自身のことをよく理解しているナイスガイで、とても優しい性格です。そして、アクション俳優として、香港映画界に貢献したいと強く願っていて、自身でも武術やトレーニング・スクール(SWACK TEAM)の経営に携わっています。あと、ここだけの話、ちょっとおっちょこちょいな部分もあるんです(笑)。

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