古くから海洋国家ジェノヴァの要衝として栄えた小さな岬の街、セストリ・レヴァンテ。
海辺のカントリーで充足感に包まれる穏やかな入り江と小高い丘に囲まれたセストリ・レヴァンテ。滞在を楽しむ秘訣は、食と眺望、くつろげる部屋、と欲張ること!
◆ Grand Hotel dei Castelli
(グランド・ホテル・デイ・カステッリ)
別荘のように華麗なビザンティン様式のシャトーホテル
サラセン人の海賊の脅威に備えて12世紀に造られた城砦の廃墟を1920年頃に買い取った実業家がビザンティン様式で再建。剝き出しの梁や暖炉、モザイクタイル張りの浴室など、カントリー調の空間が残っている。
併設レストランは湾を望む眺めも素晴らしいが、パリやマッジョーレ湖のレストランで腕を磨いたシェフ&パティシエが、セストリの食材で魅せる料理は小気味いい驚きがある。
右:20年代のタイル張りと黒大理石がシックな浴室。スイート202号室。
構成・文=矢野詔次郎
撮影=木村金太
コーディネイト=大平美智子
協力=イタリア政府観光局