ラグジュアリーなヴィラをさらに快適にリニューアル

新しくなったヴィラはスペースがより広く感じるレイアウトに。これまであえて置いていなかったテレビも導入し、日常をほどよく取り入れるスタイルに。(C)シックスセンシズ リゾート&スパ

 2014年11月に10周年を迎えたシックスセンシズ サムイは、ここ数年、サムイ島で続いたグローバルなホテルグループの進出の中でも先駆け的な存在。賑やかなチャウエンビーチからは少し離れた、静寂の半島に位置。ヒルサイドからビーチにかけて、66棟のラグジュアリーなヴィラを展開している。

 そのシックスセンシズ サムイが2カ月間の全面クローズを経て2015年7月、リニューアルオープン。今回の改装は、多くのファンに支持されるナチュラルな風合いはそのままに、居住性の高さを追求した点が特徴となっている。

ガラス窓に変えることで、エアコンによる快適な室温で入浴できるように。(C)シックスセンシズ リゾート&スパ

 今回のリニューアルで注目したいのは、ヴィラの快適性がアップしたこと。

 バスルームの窓をバンブーシャッター(竹の鎧戸)からガラスへ変更し、エアコンを設置。これにより、快適な室温でバスタイムが楽しめるようになった。ファブリックは、明るいライムグリーンに変更することで、心弾む演出に。また、ベッドルームの中央に配置されたベッドを後方へスライドすることでスペースを作り、より大きなデイベッドとコーヒーテーブルをセット。これまであえて置かなかったテレビも導入した。

プライベートプールをターコイズブルーの石タイルに張り替え、海の色との調和を図った。(C)シックスセンシズ リゾート&スパ

 ヴィラ全66棟のうち、プライベートプール付きが9割近くの59棟に増加。プールのタイルをバリ島から取り寄せたターコイズ色の石タイルに替え、海との一体感を高める工夫も。自然の只中に飛び込む滞在スタイルから一歩引いて、快適&ライトに自然を楽しむスタイルになったといえそう。

 さらにパブリックエリアにも手を加え、プライベートプール同様にメインプールの底も同じ石タイルに変更、ライブラリーは大人2名までOKの巨大なネット状ハンモックを導入、ハーブガーデンではチーフガーデナーを招聘、人気のレストラン“ダイニングオンザヒル”の床も張り替えた。

沖にパンガン島を望むメインプール。昔ながらの漁村をイメージしたデザイン。

 次のページからは、このリゾートの特徴といえる、充実の食体験とウェルネスについて、さらに掘り下げてご紹介しよう。

文・撮影=古関千恵子