ローカルブームを牽引するのはブルックリンだ。
エコノミーショックのあとマンハッタンからブルックリンに移った若者が起業し、ブルックリン産の物作りにチャレンジした。
流行りに乗っかっただけの人たちはもういない。いま軌道に乗っているのは、商品への愛と地元とのコミュニケーションを大切にしている“ヒップスター”ばかりだ。
» 第2回 地ウイスキー蒸留所「Kings County Distillery」
» 第3回 ご機嫌なビール工場「Brooklyn Brewery」
» 第4回 日本未輸入の大人チョコ「Nunu」
» 第5回 メイドインNYのジャム「Anarchy in a Jar」
» 第6回 ホットソース専門店「Heatonist」
◆ Brooklyn Winery (ブルックリン・ワイナリー)
ITスタートアップ企業で出会った二人が意気投合して起業
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ここには美しいブドウ畑はないが、ワインの醸造を行う施設はすべて整っている。昨今流行りの“アーバン・ワイナリー”だ。ITのスタートアップ企業で出会った二人が2010年に起業し、ワイナリーを始めた。醸造家は募集した。ニューヨーク州のブドウ産地、フィンガーレイクスやロングアイランドからだけでなく、カリフォルニアやワシントン州からも広くブドウを取り寄せる。良いブドウを買うために大切なのは、農家とのコミュニケーションだという。
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バーではニューヨークからカリフォルニアまですべてのワインをグラスで飲める。丁寧なワイン造りは業界でも高い評価を得ている。若者とワインのつなぎ役になりたいという彼らの未来に乾杯。
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右:バーのすぐ裏の醸造所。年間7000本出荷している。
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Brooklyn Winery(ブルックリン・ワイナリー)
所在地 213 N 8th St., Brooklyn, NY
電話番号 +1-347-763-1506
営業時間 17:00~23:00
料金 ワイナリーツアー&テイスティング 35ドル
URL http://www.bkwinery.com/
*週末はウェディング等で貸し切りのことが多い。HPで要確認
【日本で購入する場合のお問い合わせ先】
GO-TO WINE
電話番号 03-5770-2316
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文=CREA Traveller編集部
撮影=橋本 篤
コーディネート=日比野靖代(fish*co.)