◆ TOYAMA GLASS

ガラスのまち・富山から世界へ。グローバルブランドをめざす

工房には全国からガラス工芸を志す若手が集まってくる。制作風景を撮影させてもらったガラス作家・光井威善さんは広島の出身だ。

 くすりと薬瓶は切っても切れない関係。「くすりのまち」富山は、明治・大正期、ガラス薬瓶製造で全国トップだった。

 そんな「ガラスのまち」でもある富山の伝統をふまえ、富山市は1991年全国初の公立ガラスアート専門教育機関「富山ガラス造形研究所」を設立。94年にはガラス作家の活動拠点として「富山ガラス工房」をつくった。現在、富山で活動するプロの作家は80名。ガラス工芸は富山の地場産業として大きく成長してきた。

 富山市の北西部、呉羽にある「グラス・アート・ヒルズ富山」には、来館者が実際にガラス吹きを体験できるスタジアム形式の第2工房も完成した。自分だけのオリジナル作品にぜひ挑戦してみたい。

工房にはショップやカフェが併設されており、作家が手がけた多彩な作品を見るだけでなく、購入することもできる。

富山ガラス工房
電話番号 076-436-2600

撮影=志水 隆
プロデュース=関 幸子
協力=富山市