紀元前からの時をつなぐ町、ペルージャ
中世への思いを馳せるイタリアの散歩道

ペルージャのもうひとつの名物はチョコレート！

左：ペルジーナ社の「バーチ・チョコ」。
右：バーチ・チョコドリンク。チョコレート祭りの出店にて。

 さて、ペルージャと聞いて、いやもっと何か聞き覚えがあるような……と思った方も多いことでしょう。そう、ペルージャは日本でも有名な「バーチ・チョコ」のメーカー、ペルジーナ社のある町でもあります。バーチ・チョコといえば、そう、1粒ずつ銀紙に包まれた丸いチョコ。チョコレートとヘーゼルナッツが絶妙に合わさった、あのおいしいチョコレート菓子です。

チョコレート祭りで賑わう大聖堂前の11月4日広場。

 チョコレートに恩恵の深いこの町では、年に一度「ユーロチョコレート Eurochocolate」というお祭りが開催されます。ヨーロッパ各地のチョコレートメーカーの出店が勢揃いし、イベントなども開かれるこのお祭りのときには、町じゅうがチョコレート色に染まります。町中を埋めるチョコレートの出店を練り歩くのが楽しくて、私も毎年訪れています。

左：巨大なチョコレートの塔を削って作る「チョコレート・ケバブ」。
右：数も種類もとにかく豊富、ヨーロッパじゅうからおいしいチョコレートが集まります。

 歴史深い美しき古都、そして甘いチョコレート。さまざまな魅力にあふれるペルージャの町歩きは、おもしろく、そしておいしいですよ。

藤原亮子 (ふじはら りょうこ)
イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー＆ライター。東京でカメラマンとして活動後、'09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、取材・撮影・執筆活動をしつつ、イタリアの伸びやかな景色をテーマに写真作品も制作中。イタリアでの日々をつづったフェイスブック https://www.facebook.com/chococogogo

文・撮影＝藤原亮子